最優秀新進男優賞・女優賞受賞インタビュー【第7回TAMA映画賞授賞式⑩】

最優秀新進女優賞
杉咲花「トイレのピエタ」「愛を積むひと」「繕い裁つ人」

↑多摩市長から「『トイレのピエタ』で余命短くみ邪気な青年に全身全霊でぶつかり、生の素晴らしさを伝える少女を力強く演じました。」との受賞理由が述べられ、特別ゲストのキティちゃんから花束を受け取った杉咲花さんは、

「このような賞をいただいて素直に嬉しいです。私自身っていうよりは私が関わらせていただいた大事な大事な映画がこう言う形で認めていただけたんだと思うと本当に良かったなって思います。」と受賞コメント。

「トイレのピエタ」では余命幾ばくもない青年に生きる大切さを伝える女子高生の役だったんですけど演じる際に意識されてたことってありますか？との問いに、

「現場に立って本当に感じたことをやろうと意識してました。監督が本当に恐かったです。でも絶対負けたくなかったので”くそっ”と思いながらやってました。」とコメント。

松永監督からはどういった指導や恐さがあったんでしょうか？
「指導は『嘘はつくな』と言われました。『演技なんだけど、演技するな』というふうに言われました。松永監督は大好きな監督なんですけど、なんか指導になると恐くて…。」と撮影時のエピソードを披露。

「私は映画が好きなのでこれからも映画にいっぱい関われるように頑張ります。ありがとうございました。」と今後の抱負を語りました。

最優秀新進男優賞
中島歩「グッド・ストライプス」

↑受賞理由は「結婚目前の青年が見せる佇まいや、表情の変化に目を見張った。今後一層表現力を磨いていくことを確信させました。」

中島さんは「このような賞をもらえるとは夢にも思いませんでした。何より岨手監督と一緒に受賞できたことが嬉しく思います。初めての主演の作品で映画に関わったのも初めてだったのでどういう準備をすればいいのか、お芝居てどうやるのか、俳優とは何か、映画とは何かということまで考えて混乱してしまったんですが、監督はじめ、プロデューサーさんや相手役の菊池亜希子さん、友人、スタッフの皆さんにも支えていただいて何かとかカメラの前に立っていられたというような現場でした。」

↑岨手監督から見て中島さんはいかがでしたか？
「共演した菊池亜希子さんは私がどうしたいということを伝えてそれを加味してやっていただけたんですけど、中島くんは目の前にニンジンをぶら下げると走ってくれるみたいなタイプの役者さんだったので私自身も思わぬ方向に演じてくれたりとかするので、すごくやっていて楽しかったです。」と同じく「グッド・ストライプス」で最優秀新進監督賞を受賞した岨手監督が話すと会場は爆笑の渦に。

最後に中島さんは「今後は映画のご予定がないのでこの場をお借りして、どなたか映画に使ってください。」と話し、場内から笑いともに拍手が沸き起こってました。