最優秀作品賞「きみはいい子」受賞インタビュー【第7回TAMA映画賞授賞式11】

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こんにちは、東京散歩ぽです!

2015年11月21日から開催された「第7回TAMA映画賞」の授賞式の模様をお伝えしています。(写真協力・

最優秀作品賞
「きみはいい子」(呉美保監督、及びスタッフ・キャスト一同)

呉美保監督

↑「現代に生きる痛みと心の震えを登場人物に寄り添って描き、等身大の救いとなる小さな光を観客に与えた」との受賞理由に呉監督は、

「TAMA映画賞は前作「そこのみにて光り輝く」で池脇千鶴さんと、菅田将暉さんが受賞されていて、昨年の授賞式にも応援に駆けつけようと思ってたんですけど、当時は妊娠してまして、つわりは全くなく絶好調だったんですけど、その授賞式の日だけ急に熱が出てしまい、応援に駆けつけられませんでした。でもこうやって次の作品でここに立てて賞をいただけたのは個人的にも作品としてもすごく嬉しいです。本当にありがとうございます。」と受賞の喜びを語りました。

呉美保監督

「きみはいい子」を撮られるキッカケをお聞きしたいです。

「プロデューサーさんから原作があるので映画しないかというお話をいただきまして、原作を読ませていただいたら、いち読者としてスッと入っていけて、自分が原作を読んで感じた気持ちを映像にすることで、より多くの人に同じ気持ちになってもらいたいなと思ってそれで映画化させていただくことになりました。」

子供達の自然な演技はどのように演出したんでしょうか?

「教室の子供達はほとんど一般の子供達でオーディションで選ばせていただいたんですけれども、日に日に撮影をしていくうちに先生役の高良健吾さんと子供達の距離感がものすごく近づいているのを目の当たりにして、ラストの宿題のシーンは台本にもあるセリフなんですけども、実際に子供達に宿題をしてきてもらって、その気持ちを言ってもらった方がより良いものになるんじゃないかと高良さんに話すと『是非、実際に宿題を出してみたい』と言ってもらって、ぶっつけ本番で撮影するとあんな感じになりました。」

呉美保監督

「この映画に出てくる人は、自分と程遠い人たちとは思わなかったんです。子供に手を挙げる母親とか、認知症のおばあちゃんとか、まだ自分自身には直接的な問題ではないけども、ふと隣を見ると、もしかしたら近くにいるかもしれないし、もしかしたら自分も関わる日が来るかもしれないので、誰にでも起こりうる現実として見てほしかったし、でも見終わった後に幸せってなんだろうなというふうに思ってもらえるような作品にしたかったです。」

「この映画は一番最初にモスクワ国際映画祭で上映させていただいたんですけども、そこに見に来てくださったモスクワのおばさまが『この映画を是非世界中の人たちに見てほしいと思ったわ』と言ってくださったのがすごく嬉しかったのです」とコメントしました。

最優秀作品賞にはこの他に「海街 diary」も受賞しています。

第25回TAMA CINEMA FORUMは2015年11月21日(土)から29日(日)まで東京都多摩市の3会場4スクリーンで開催中です。

第7回TAMA映画賞受賞作品・受賞者はこちら!
最優秀作品賞
海街 diary」(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)
きみはいい子」(呉美保監督、及びスタッフ・キャスト一同)

特別賞
塚本晋也監督、及びスタッフ・キャスト一同「野火」

最優秀女優賞
樹木希林(「あん」「駆込み女と駆出し男」「海街 diary」
綾瀬はるか(「海街 diary」)

最優秀男優賞
永瀬正敏(「あん」「KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜」)
綾野剛(「新宿スワン」「ピースオブケイク」「天空の蜂」「ソレダケ/that’s it」「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」)

最優秀新進女優賞
広瀬すず(「海街 diary」「バケモノの子」)
杉咲花(「トイレのピエタ」「愛を積むひと」「繕い裁つ人」)

最優秀新進男優賞
中島歩(「グッド・ストライプス」)
野村周平(「愛を積むひと」「日々ロック」「ビリギャル」「台風のノルダ」)

最優秀新進監督賞
岨手由貴子監督(「グッド・ストライプス」)
松居大悟監督(「私たちのハァハァ」「ワンダフルワールドエンド」)

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