こんにちは、東京散歩ぽです。
2015年11月21日から開催された「第7回TAMA映画賞」の授賞式の模様をお伝えしています。(写真協力・宮)
最優秀男優賞
永瀬正敏(「あん」「KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜」
↑多摩市長から「役柄を心と体で受け止め演じきり、様々な困難を超え互いに敬意を払って生きる美しさを体現した。」との受賞理由に
「本日はこんな素晴らしい賞をいただけて本当に光栄に思います。”チームKANO”、”チームあん”そして日本、台湾でこの作品を見ていただいた全ての皆さんに感謝しています。」と受賞挨拶。
「あん」では樹木希林さん演じる元・ハンセン病患者を受け入れるどら焼きやの店主役をどのような思いで挑んだんでしょうか?との問いに、
「今回はちょっと特殊な感じがしました。河瀬監督の組では、もう役になっていないといけなかったんですね。映画に出てはこないですけど(役の)千太郎の部屋で寝泊まりしたりとか、千太郎は過去悪いことをした男の役だったので鉄格子の中に何時間もずっといたりとか、心とか体とか血を全部、千太郎に入れ替える作業をさせていただいてから現場に臨みました。」
河瀬監督とは演技について相談はされたんでしょうか?
「監督からは『今、これ千ちゃん、どういう気分なんやろなあ』とか『千ちゃん、風を感じて!』みたいな、そんなやりとりが多かったですね。とても新鮮な経験でした。」
共演した樹木希林さんとはいかがでしたか?
「現場で樹木希林さんにお会いしてないんですよね。と言うのはスタッフさんが現場で樹木さんに会わないように段取りをされていて、河瀬監督は技術的に大変なシーン以外はほとんどリハーサルをやられないので、現場に降りていくとそこには希林さんではなく”樹木希林さんが演じる徳江さん”が居るんですね。なのでずっと徳江さんとご一緒させていただいているような気分でした。映画が完成した後に樹木希林さんといっぱい喋ったという感じです。できれば樹木さんとはこれからの作品全部で共演したいくらい大好きです。
「KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜」は台湾で記録的な大ヒットを記録しましたが公開後の現地での反応はいかがでしたか?
「たくさんの方に劇場に来ていただいて、もう台湾で公開してから2年くらい経つんですね、未だに応援していただける方がいるのは幸せです。”KANO”の撮影中に役者になって30年を迎えたんです。僕の大事なKANO野球部の子供達は野球はものすごいんですけど、お芝居は初めての子たちばっかりで僕も30年前は同じようにお芝居は稽古も一切したことがなく出たので、なんとも言えない気持ちを持ちながら彼らと接していました。」
永瀬さんの前に受賞した樹木希林さんのビデオメッセージを引用して「シワができて、たるんできても使っていただけるような役者でいたいと思います。」とコメントしていました。
2016年には「64-ロクヨン- 前編/後編」「後妻業」と出演作が控えています。
第25回TAMA CINEMA FORUMは2015年11月21日(土)から29日(日)まで東京都多摩市の3会場4スクリーンで開催中です。
第7回TAMA映画賞受賞作品・受賞者はこちら!
最優秀作品賞
「海街 diary」(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)
「きみはいい子」(呉美保監督、及びスタッフ・キャスト一同)
特別賞
塚本晋也監督、及びスタッフ・キャスト一同「野火」
最優秀女優賞
樹木希林(「あん」「駆込み女と駆出し男」「海街 diary」
綾瀬はるか(「海街 diary」)
最優秀男優賞
永瀬正敏(「あん」「KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜」)
綾野剛(「新宿スワン」「ピースオブケイク」「天空の蜂」「ソレダケ/that’s it」「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」)
最優秀新進女優賞
広瀬すず(「海街 diary」「バケモノの子」)
杉咲花(「トイレのピエタ」「愛を積むひと」「繕い裁つ人」)
最優秀新進男優賞
中島歩(「グッド・ストライプス」)
野村周平(「愛を積むひと」「日々ロック」「ビリギャル」「台風のノルダ」)
最優秀新進監督賞
岨手由貴子監督(「グッド・ストライプス」)
松居大悟監督(「私たちのハァハァ」「ワンダフルワールドエンド」)