北陸の冬の味覚、越前がにが11月6日に解禁! 水揚げ直後の福井県三国港の夕セリと県内一の水揚げ量を誇る越前港の朝セリを取材して、獲れたて、茹でたての越前がにをリポートします!
本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2018年11月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。
三国港の夕セリ
福井県坂井市にある名勝、東尋坊にほど近い三国港では、その日の午後に2隻の漁船が帰港し、越前がに約1250匹、メスのセイコガニ約7800匹が水揚げされました。解禁日とあって、セリ開始前には多くの買い付け人が詰めかけ、報道陣も多く、現場はピリピリとした緊張感に包まれていました。
午後6時、セリ人が登場するといよいよ夕セリが開始!「2万!1000、2000、3000!」と大きな声で値段がつり上がる中、買い付け人が手で合図を送り、ほかに誰も手を挙げなければ売買成立です。
セリの値段は1箱での値段。地元の寿司店、鮮魚店などの買い付け人が、次から次へと競り落としていきます。
箱づめされたカニはまだ生きていて、サイズも大きい!
2018年のこの日、水揚げされた越前がにの最上級ブランド「極」には、過去2番目に高い42万円もの値が付いたそうです!
越前漁港の朝セリ
翌朝、向かったのは越前町小樟(ここのぎ)にある、県内一の越前がに水揚げ量を誇る越前漁港。
こちらでも今朝水揚げされたばかりの越前がにが、重さごとに選別され、並べられていました。
大きな越前がには、最大10回ほど脱皮して成長します。甲羅に付いた黒い粒は「カニビル」と呼ばれ、脱皮してから時間が経つほど多く付くので身入りがいいとされています。
水揚げ直後、越前がにの証しである黄色いタグが1匹ずつ付けられます。陽の光に照らされてキラキラと輝く姿は、まさに「海の宝石」。
重さ1.3㎏以上となるこちらのカニは最上級ブランド「極」の候補生。
「極」は重さ1.5kg以上、甲羅幅14.5cm以上、爪幅3cm以上のほか、姿、形や甲羅の硬さ、生きているかなどの厳しい基準をクリアしたカニのみが認定されます。水揚げ量全体のわずか0.1%という、希少な越前がにです。
午前9時に朝セリがスタート! こちらも、ものすごい熱気。県内随一の水揚げ量とあって、次から次へと漁船が帰港し、セリは午後2時まで続きます。
越前漁港での初日、水揚げ量は越前がに約4200匹、セイコガニ約11万900匹。解禁初日の売り上げが、そのシーズンの年間売り上げを大きく左右するそう。初セリの上々な結果に、幹昌丸の船長・山下義弘さんも誇らしい顔付き。
三国港と越前漁港の初セリは緊張感がありつつも祭りのような雰囲気で、買い付けに来た皆さんの顔にも笑顔があふれていました。
取材協力:福井県観光営業部ブランド営業課
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