世界自然遺産、北海道の羅臼には「熊の湯」という露天風呂があります。この周辺に熊が出没していたことや、上流に熊越の滝という滝があることから名付けられたという、まさに秘湯です。
本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2019年3月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。
北海道・羅臼の秘湯「熊の湯」へ
温泉へは、駐車場から架けられた橋を渡って行きます。羅臼川の川下に目を向けると、もくもくと温泉に白煙が立ち込めていました。
熊の湯は混浴ではなく、男女別。手前が女風呂、その奥が男風呂です。
脱衣所には、寄付金箱があります。また「熊の湯 入浴十カ条」という文言が掲げられて、ざっくりいうと「マナーを守って入りましょう」ということが書かれています。聞くところによると、地元の愛好会のみなさんが日々清掃しているとか。ということでマナーをしっかり守って入浴してきます!
男風呂は、脱衣所を出てすぐのところにあります。目の前は、さっき渡ってきた羅臼川の渓谷。大自然を眺めながら入れる露天温泉です。最っ高のロケーションじゃないですか!
白濁の熊の湯に早速入ってみると、熱っつい! 温泉の温度は45℃ほどあるそうです。どうしても熱いときは、お水が出るホースで温度を下げられますが、熱い温泉を楽しみに来ている他のお客さんの迷惑にならないようにしましょう。ちなみに熱いときは1回出て、体を少し冷ましてから再度入ると、最初ほど熱く感じないそうですよ! 含硫黄・ナトリウム・塩化物泉の温泉が、冷え切った体をほぐしてくれ、疲れた体に染みわたってきます。
入る前は、こんな寒い中で露天風呂に入ったら風邪を引いちゃうんじゃないかと心配していましたが、お湯から上がった後もポカポカ感が続き、おかげでその日は、寝るまで寒さを感じませんでした。地元の漁師もよく通うという熊の湯は、地元の人々によって愛され、守られている秘湯でした。
取材協力:根室振興局
熊の湯
所在地:北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
入浴可能時間:24時間(朝5時~7時は清掃のため入浴不可)
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