【北海道・旭川】大正建築をリノベーション。レトロモダンな和カフェ「福吉カフェ旭橋本店」

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福吉カフェ旭橋本店

JR旭川駅の北に位置する常磐公園の近くに、1924(大正13)年に建てられた歴史的建造物をリノベーションした和カフェ「福吉カフェ旭橋本店」があります。両側には美瑛軟石の横壁、内側は木造の日本建築、という和洋折衷の建物は、製粉所から始まり、畳店、和菓子店など変遷しながら、旭川の街の移り変わりをずっと見つめてきました。

本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2018年10月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。

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和洋折衷のレアな建築様式

福吉カフェ旭橋本店 内観

店内も建物のよさをそのままに、居心地のいい和モダンな空間が広がります。椅子やテーブルの一部は地元、旭川の家具を使用。木のぬくもりを感じながらひと息つける空間です。

カフェの名物、クロワッサンおやき「トキワ焼き」

福吉カフェ旭橋本店 クロワッサンおやき「トキワ焼き」

このカフェの前に営業していた和菓子屋さんから焼き型を受け継いだという「トキワ焼き」1個230円〜。クロワッサンのようなデニッシュ生地で作る「トキワ焼き」は、旭川のランドマーク「旭橋」をかたどったおやきです。

旭川のランドマーク「旭橋」。まさに!なフォルムです

旭川のランドマーク「旭橋」。まさに!なフォルムです

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一番人気の「つぶあん」は、地元旭川市の老舗「福居製餡所」が作る餡を使用。甘さ控えめの餡とサクサク食感の生地の組み合わせ。まさに和と洋の合わせ技です

一番人気の「つぶあん」は、地元旭川市の老舗「福居製餡所」が作る餡を使用。甘さ控えめの餡とサクサク食感の生地の組み合わせ。まさに和と洋の合わせ技です

もうひとつの名物は、地元旭川の茶舗「吉川園」の抹茶、北海道牛乳、美瑛産しゅまり小豆のつぶあんを使用したフォトジェニックな「福吉らて(480円税込)」

もうひとつの名物は、地元旭川の茶舗「吉川園」の抹茶、北海道牛乳、美瑛産しゅまり小豆のつぶあんを使用したフォトジェニックな「福吉らて(480円税込)」

地域を繋ぐ情報拠点としての役割

注文カウンターの横にあるチョークアートは、地元のデザイナー那須日奈子さんによる「常盤通マップ」

注文カウンターの横にあるチョークアートは、地元のデザイナー那須日奈子さんによる「常盤通マップ」

実は「福居製餡所」と「吉川園」から一文字ずつ取って名付けた「福吉カフェ」は、地域の魅力創造をミッションとする運営会社「えびすけ」を加えた3社が旭川を盛り上げるために2016年にスタートさせた街の情報発信カフェなんです。店内には旭川の観光パンフレットもあり、観光客の情報収集のスポットとしても一役買っています。

「営業時間外には、英会話スクールや移住者を集めての懇親会などのイベントも開催しています」と話す「えびすけ」ディレクター、石田一貴さんも旭川に移住した人のひとり

「営業時間外には、英会話スクールや移住者を集めての懇親会などのイベントも開催しています」と話す「えびすけ」ディレクター、石田一貴さんも旭川に移住した人のひとり

観光客にとって、朝9時から営業しているカフェの存在はうれしいもの。ホテルからそぞろ歩いて、まずここで情報を入手する外国人観光客もいるそう。旭川の歴史を見つめてきた建物は、地元住民と観光客をつなげるハブとしての役割も果たしているのです。

撮影/武蔵俊介

福吉カフェ旭橋本店

所在地:北海道旭川市常盤通2丁目1970-1
TEL:0166-85-6014
営業時間:9時〜18時(年中無休)
駐車場あり(9台)
公式サイト:https://www.fukuyoshicafe.com/

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