【北の住まい設計社】北海道産の木材にこだわった、廃校リノベーション「家具作り」

本記事に含まれる広告から収益を得ることがあります
敷地の奥には年季の入った建物が。ここはもともと1928年に建てられた東川第5小学校の校舎でしたが、1983年に閉校。その2年後の1985年から、同社がリノベーションして事務所や工房、木材の倉庫として使用しています。建物の入り口の上に、今なお残る校章が当時を物語ります

敷地の奥には年季の入った建物が。ここはもともと1928年に建てられた東川第5小学校の校舎でしたが、1983年に閉校。その2年後の1985年から、同社がリノベーションして事務所や工房、木材の倉庫として使用しています。建物の入り口の上に、今なお残る校章が当時を物語ります

北海道旭川市の中心部から車でおよそ40分。多くの家具職人が住む町、北海道東川町の森の中に、ひょっこり現れる建物があります。ここ「北の住まい設計社」は、北海道産の無垢材を使い、職人が一つずつ手仕事でオリジナル家具を作る家具メーカーです。

本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2018年10月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。

書籍「東京の懐かしくて新しい暮らし365日」試し読みページ

北海道産の木材にこだわった、「北の住まい設計社」のモノ作り

極力、当時の状態を残したという建物内部。かつて教室だったところは、家具職人たちの作業場として使用されています

極力、当時の状態を残したという建物内部。かつて教室だったところは、家具職人たちの作業場として使用されています

隣接する倉庫の中では、多くの木材が自然乾燥中でした

隣接する倉庫の中では、多くの木材が自然乾燥中でした

日本の五大家具産地として知られる旭川市の隣りに位置する東川町では、多くの家具メーカーがさまざまな家具を作っていますが、「北の住まい設計社」は100%北海道産の木材にこだわり、イタヤカエデやミズナラという北海道特有の木を、3年から4年ほど自然乾燥させて使用しています。

通常、木材を運搬する際は防腐剤、防虫剤を使用しますが、こちらでは、木を挽いた後、すぐに倉庫に入れるので、防腐剤、防虫剤は一切使用していません。おが屑は近くの農家が肥料として使用しているそう。安全性の高い証拠ともいえるエピソードです。

山のような木材のおが屑

山のような木材のおが屑

「自分たちでできることは、すべて自分たちでやろう」を合言葉に、オリジナル家具の製造はもちろんのこと、ときには海外でしか手に入らない希少なパーツの仕入れも自社で行い、古くなった家具のメンテナンスや住宅パーツも作成しています。

SPONSORED LINK

敷地内に併設された「Café&Bakery」

敷地内、白樺に囲まれたこちらの建物は「Café&Bakery」。実はこの建物も、以前は教員住宅だったところをリノベーションしたもの

敷地内、白樺に囲まれたこちらの建物は「Café&Bakery」。実はこの建物も、以前は教員住宅だったところをリノベーションしたもの

カフェのダイニングテーブルやイスなどの家具はもちろん自社製。北海道の木の温もりが伝わってきます

カフェのダイニングテーブルやイスなどの家具はもちろん自社製。北海道の木の温もりが伝わってきます

豚肉のラグートマトソースのパスタなどのランチセット(1600円 ※税込み)

ピザやパスタが楽しめるカフェ&ベーカリーでは、豚肉のラグートマトソースのパスタなどのランチセット(1600円 ※税込み)が人気。ベーカリーでは、こだわりの天然酵母で作られたパンが。眺めているだけでも楽しい雑貨やオーガニック食品なども販売されています。

ショールームでは、職人手作りのオリジナル家具を見ることができます。

ショールームでは、職人手作りのオリジナル家具を見ることができます。

かつての校舎は、リノベーションしながらも当時の面影を残すことで、木と自然に寄り添った同社のモノ作りを体現していました。

随所に残る、懐かしい小学校の思い出

随所に残る、懐かしい小学校の思い出

訪問を終えて空を見上げると、ハート型の青空が。なんだかほっこり

訪問を終えて空を見上げると、ハート型の青空が。なんだかほっこり

撮影/武蔵俊介

北の住まい設計社 東川ショールーム

住所:北海道上川郡東川町東7号北7線
TEL:0166-82-4556(本社)
営業時間:10時〜18時
定休:水曜

北の住まい設計社Café&Bakery

ベーカリー・食品館
営業時間:10時〜18時
カフェ
営業時間:10時〜17時30分(食事16時LO デザート・ドリンク17時LO)
定休:水曜
URL:http://www.kitanosumaisekkeisha.com/

あわせて読みたい