佐渡島と聞いてまず思い浮かべるのは「佐渡金山」と「たらい舟」という人が多いでしょう。しかし佐渡島は南北に山が連なり、中部には平野、川、湖、そして海に囲まれたアドベンチャーランドでした。
2019年に開港150周年を迎える新潟港から、佐渡汽船の高速ジェットフォイル船に乗って約65分。東京23区の約1.4倍の広さがある島内の移動はレンタカーやタクシー便利です。今回は両津港ターミナル前でレンタカーを借りて、いざ佐渡島探検に出発!
本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2018年8月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。
佐渡島のシンボル「佐渡金山」へ
はじめに向かったのは佐渡島のシンボル、佐渡金山。世界遺産登録を目指している佐渡金山は総延長約400kmの国内最大の金銀山です。徳川幕府の直轄地(天領)として栄えた佐渡金山は江戸時代から1989(平成元)年の操業停止まで、およそ400年間に渡って掘られた洞窟から、当時の人々の夢とロマンを今でも垣間見ることができます。
「北沢浮遊選鉱場跡」の産業遺跡
佐渡金山から車で約5分のところにある「北沢浮遊選鉱場」は、日本の近代化に大きく貢献した産業遺跡群です。「火力発電所発電機室棟」や「北沢50mシックナー」を擁する同施設は、かつて「東洋一」と謳われました。蔦に覆われ荒廃した主要施設は、今なお圧倒的存在感があります。
「元佐渡金山鉱山長住宅」を改装した映画館カフェ
「北沢浮遊選鉱場」から車ですぐのところにある、相川京町通りはかつて呉服屋が軒を連ねた街です。その通りの一角に、2017年4月にオープンした「Cafeガシマシネマ」があります。
「元佐渡金山鉱山長住宅」を改装して作られたこちらは、ノスタルジーな雰囲気に浸りながら映画と喫茶が楽しめる映画カフェです。押し入れを改造して作られた本棚には上映中の原作本や映画関連本が数多置いてあり、映画好きにはたまらない空間です。
Cafeガシマシネマ
公式サイト:http://gashimacinema.info/
江戸風情が残る「宿根木エリア」
新潟県佐渡島の南部に位置する小木地区の宿根木は、江戸時代後期から明治時代にかけて廻船業(北前船)で栄えた寄港地として発展した港町です。小川が流れる小路を散策していると、宿根木エリアの中でも象徴的な建物「三角家」が見えてきました。
江戸時代後期から明治期にかけて財を成した廻船主の邸宅「清九郎」では柿渋塗りや漆塗りを施した豪華な造りを見ることができます。
宿根木エリアの近くにある佐渡国小木民俗博物館では、全長23.75mもある北前船の復元船「白山丸」のダイナミックな姿を見ることができます。
佐渡版“青の洞窟”を巡るシーカヤックツアー
小木半島の琴浦は海の侵食作用を受けてできた海食洞が多いです。シーカヤックに乗ると海上から見えてくる「竜王洞」は、佐渡版“青の洞窟”と呼ばれる話題のスポットです。
洞窟内は壁と壁の間スレスレをシーカヤックで進みます。探検後は、ダイナミックな景観が望めますよ!
佐渡島育ちのフルーツが楽しめるカフェ
果物農園が運営している「フルーツカフェさいとう」で食べられる、新潟県のブランドいちご「越後姫」のフルーツけずりは絶品。いちごの美味しさと果肉感が100%感じられるシャーベットです。
宿泊は、海が望めるゲストヴィラ「on the 美一」
宿泊は佐和田海水浴場が目の前のゲストヴィラ「on the 美一」へ。2階の共同スペース「ファンクションホール」からは真野湾の海が一望できます。
夕食は1階のフレンチ・イタリアンレストラン「Seisuke Next Door」で。佐渡牛のステーキをはじめ佐渡島の地元食材を使ったフルコースが楽しめます。
on the 美一
公式サイト:http://bi-ichi.com/
カーフェリーならマイカーで行ける佐渡島
帰りは両津港からカーフェリーときわ丸で約2時間30分かけて新潟港へ。自家用車での乗船もできるので、マイカーで佐渡島巡りするならこちらのカーフェリーがオススメ。
新潟県佐渡島は古くからの歴史が多く、街歩きには絶好のスポット。山と海に囲まれた日本の原風景に癒やされることでしょう。日常を抜け出して、佐渡島の新たな魅力を探しに行きませんか?
さど観光ナビ(佐渡市観光情報サイト)
公式サイト:https://www.visitsado.com/
取材協力:新潟県観光協会