【佐渡島】北沢浮遊選鉱場跡を探検! 冒険心を刺激する産業遺跡群

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佐渡金山から車で約5分のところにある「北沢浮遊選鉱場」

佐渡金山から車で約5分のところにある「北沢浮遊選鉱場」

2019年に開港150周年を迎えた新潟港から高速船ジェットフォイルだと約65分(カーフェリーで約2時間30分)で到着する新潟県佐渡島。

佐渡金山から車で約5分。「北沢浮遊選鉱場」は、昭和10年代に建設・増強された発電所やシックナーなど鉱山の近代化に貢献した産業遺跡群です。その主要施設は東西約115m、南北80mにも及びます。

浮遊選鉱とは、粉砕した鉱石を油や起泡剤を加えた水に入れてかきまぜ、ぬれにくい鉱物粒子を気泡に付着させて分離し、回収する方法のこと。当時の鉱石処理鉱量はひと月5万トン以上あり、その設備規模は「東洋一」と謳われました。

本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2018年7月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。

北沢浮遊選鉱場へ

蔦に覆われた主要施設

蔦に覆われた主要施設

建物の内部は立ち入りできませんが、近くからは主要施設を間近に見ることができます。荒廃した建造物をのみ込むかのように隅々まで行き渡る蔦が、永い年月を物語っています。

ジブリ映画『天空の城ラピュタ』のような産業遺跡が見られる

ジブリ映画『天空の城ラピュタ』のような産業遺跡が見られる

主要施設に隣接する「火力発電所発電機室棟」は明治時代に建てられたレンガ造りの建物

主要施設に隣接する「火力発電所発電機室棟」は明治時代に建てられたレンガ造りの建物

ローマのコロッセオを彷彿させる浮遊選鉱場の向かいにある「北沢50mシックナー」は、1940(昭和15)年に完成した国内でも最大規模の施設です。泥鉱濃縮装置で水と不純物を分離させ、不純物は廃棄、水は浮遊選鉱場で再利用されました。

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ローマ遺跡のような「北沢50mシックナー」

ローマ遺跡のような「北沢50mシックナー」

江戸時代には徳川幕府を支え、明治期にかけて日本の近代化に大きく貢献した佐渡金山やこれらの産業遺跡は、その役目を終え、自然に還りつつありました。

2010(平成22)年には「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として、ユネスコ世界遺産暫定リストに記載されるなど、世界遺産登録を目指している佐渡金山。ここでは金銀に思いを馳せた当時の人々の夢とロマンを、今でも垣間見ることができます。

取材協力:新潟県観光協会

北沢浮遊選鉱場

所在地:新潟県佐渡市相川北沢町3−2
公式サイト:https://niigata-kankou.or.jp/spot/42550

史跡 佐渡金山

公式サイト:http://www.sado-kinzan.com/

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