1階のみ撮影可能【太陽の塔の内部を見てきた】「生命の樹」の圧倒的なスケールに感動!現代に蘇る、岡本太郎さんの思いを感じる

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大阪のシンボル、万博記念公園にある「太陽の塔」の内部が48年ぶりに一般公開されました。

初日となった2018年3月19日の午後4時の回に行ってきましたので、今回はその模様をお伝えします!

オフィシャルサイトで入館予約

太陽の塔の内部は「太陽の塔オフィシャルサイト」または電話で事前の予約が必要です。一般の予約は今年1月19日にスタートして、僕はその日に予約しました。現在では4ヶ月先まで予約で一杯なんだそうです。

予約が完了すると入場予約のQRコードが発行されますよ!

公園入り口の「太陽の塔」専用券売所でチケットを購入

チケットは万博公園入場口にある「太陽の塔」専用券売所で購入します。

こちらでQRコードを見せて購入しましょう。

太陽の塔の内部見学の料金は、

  • 大人:700円
  • 小・中学生:300円

別途、万博公園の入場料(大人:250円、小・中学生:70円)もここで支払います。

太陽の塔 入館券チケット

太陽の塔 入館券チケット

太陽の塔の入館券を購入して、いよいよ内部に入場です。

入り口は背面の「黒い太陽」側

さて、太陽の塔の内部は背面の「黒い太陽」側の足元にあります。

表の「太陽の顔」と対極にある「黒い太陽」も見所のひとつ。

こちらの階段で地下に降りて、入場しましょう。

時間予約制なので、待ち時間もほどんどなく入場できます。

入場時は当時のスタンプが押されます

入場時は当時のスタンプが押されます

ちなみに入場時、チケットの裏には大阪万博当時のテーマ館入場記念スタンプが押されました。

当時、万博に行かれた方は覚えている方も多いのではないでしょうか。

内部は撮影禁止→塔1階のみ撮影OK

内部は一切の写真・動画の撮影が禁止されています。ということでここからはテキストで。

追記:2018年12月から塔内部1階部分に限り、写真や動画の撮影が可能になったそうです!

2018年12月20日から撮影機材の落下の恐れのない塔内部1階部分に限り、写真や動画の撮影が可能になりました。 撮影可能場所は、万博記念公園 太陽の塔 内部1階(地底の太陽ゾーンおよび生命の樹の1階展示フロア)のみです。

内部は16名づつのグループが1組になり、プロローグの「地底の太陽」ゾーンから見学していきます。見学時間はおよそ30分です。入場待機列の廊下には太陽の塔のコンセプトスケッチが展示されています。

プロローグ「地底の太陽」ゾーン

入場してまず見えてくるのは「地底の太陽」ゾーン。太陽の塔には胴体にある「太陽の顔」、一番上には未来を表す「黄金の顔」、そしてさきほど紹介した、背面の「黒い太陽」に次ぐ、第4の顔がこの「地底の太陽」でした。

しかしオリジナルの作品は万博終了後に行方不明になってしまい、今回は十数枚の写真を元にフィギュアで有名な海洋堂の原型師の方がよりオリジナルに近い全長11メートルの「地底の太陽」を復元しています。

「地底の太陽」ゾーンは「過去:根元の世界」をテーマに世界中の古代の仮面や神像も展示されています。「地底の太陽」にはプロジェクションマッピングで映像を照明が照らされ、古代人類のミステリアスな雰囲気を演出していました。

高さ41mの「生命の樹」

「地底の太陽」を過ぎると、いよいよ太陽の塔の内部に入っていきます。胎内となる内部には高さ41メートルもの巨大造形「生命の樹」が圧倒的なスケールで目の前に現れます。

この「生命の樹」には単細胞生物から現代のヒトとなるクロマニョン人までに行き着く33種(292体)生物進化の過程を見ることができのですが、ビルの高さにして10階以上はある「生命の樹」はとにかく圧巻。太陽の塔の内部にこんなものがあったのか!と思わず感動してしましました。生命の樹にある生物の造形はオリジナルを尊重しつつも、現代の技術を用いた照明や演出がプラスしてありました。

今回の内部公開は展示の再現するにあたって耐震補強が大きなテーマだったそうです。そのため、今回の工事で内側の壁をコンクリートで20cm厚くする工事が施されました。

万博当時はエスカレーターで内部を上がってましたが、その部分は階段に作り直され、一部の鉄骨もこれを機会に補強されたそうです。内部は体内のヒダのような無数の突起物があるのですが、それも全部取り外してのかなり大掛かりな工事だったんですね。

「生命の樹」ゾーンは階段を上がり、途中5ヶ所の踊り場で各所5分ほどゆっくり鑑賞することができます。

最上階は腕の部分

上の階にに行けば行くほど、生物が巨大化して恐竜から猿人、そして人類になっていきます。ゴリラは万博当時、首の部分が可動してましたが、今回の展示では首の部分が損失して内部の可動部があらわになっているところもそのままの姿でみることができました。

最上部となる地上30メートル地点はちょうど両腕の横となり、両腕の内部も見ることができます。当時はエスカレーターで太陽の塔を取り囲む、丹下健三さんが建築した大屋根に移ることができたそうです。

現在は階段に付け替えられてましたが、一般公開ではその階段まで立ち入ることはできませんでした。

最上部からの見下ろす「生命の樹」の姿も、かなりの見応えがありましたよ!。ところどころ万博当時の看板もそのまま設置している箇所もあり、一緒のグループの方はとても懐かしんでいました。

これまで、太陽の塔は大阪に来るたびに何回か見てきましたが、この「太陽の塔」は内部展示を持って、ひとつの作品であるということがよく分かりました。

48年前の万博当時、岡本太郎さんの頭の中にある「普遍的な生命の根元の対する思い」が少しは感じることができるのではないでしょうか。

最上部からはエレベーターや階段で降ります

最上部からはエレバーター、または階段で降りることができます。階段は11階くらいの高さから降りるイメージで、踊り場には太陽の塔製作時の写真やエピソードも見ることができました。

また出口付近には太陽と塔のオフィシャルショップがあり、オフィシャルグッズを購入することもできます。

万博公園近くにあるエキスポシティには垂れ幕も

万博公園近くにあるエキスポシティには垂れ幕も

ということで、太陽の塔の内部一般公開の模様をお伝えしました。大阪万博当時に行った方はもちろん、そうでない人もその圧倒的なスケール感を体験することができると思いますよ!

ただ、ちょっともったいないなと感じたのは館内は完全撮影NGでフォトスポットが全く設けられてなかったという点です。展示物じゃなくてもいいので、1ヶ所だけでも撮影できるような場所があれば、来館者の記念と、今後の来館者の促進にもつながるのではないかなと思いました。←改善してよかったです!

太陽の塔がある万博公園の向かいには「三井ショッピングパークららぽーと エキスポシティ」もあり、一日中遊べるエリア。大阪観光の新たなスポットが誕生ですね!

→クラブツーリズムで「太陽の塔」内部見学バスツアーを探す(コース番号:88030-988)

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