こんにちは東京散歩ぽです。
みなさんグリコのパピコってアイスはご存知ですか?
そうです、チョココーヒー味やホワイトサワー味などのシャーベットがチューブ型の容器に入っていて夏の暑い日にチューチュー吸うとおいしいアイスクリームです。
しかしパピコがどのように作られているか知っている人は少ないのではないでしょうか?
今回、千葉県野田市にあるグリコ千葉アイスクリーム工場内に新しくオープンした工場見学施設「グリコピアCHIBA」へ行って、このパピコがどのように作られているか、特別に取材させていただくことが出来ましたので、その模様をお伝えします!
※この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。
千葉県野田市にあるグリコ千葉アイスクリーム工場へ
今回訪れたのは、千葉県野田市にある「グリコ千葉アイスクリーム工場」。
こちらはグリコのパピコやセブンティーンのアイスクリームを製造する工場として1967年に設立されました。国内に4ヶ所あるグリコのアイスクリーム工場の中でも最大級の大きさを誇ります。
グリコピアCHIBAに潜入!
その工場内に工場見学施設「グリコピアCHIBA」が2017年7月13日にオープン。完全予約制の工場見学は連日満席の盛況ぶりです。
こちらがグリコピアCHIBAの入り口。自動ドア越しからおなじみのあのマークが見えますよ!早速入ってみましょ!
巨大なグリコのゴールインマークがお出迎え
グリコの巨大な「ゴールインマーク」がお出迎えです。
高さ約5メートルあるこちらは人気のフォトスポットになっています。
早速、グリコのゴールインポーズで記念撮影。
体の軸がブレッブレの僕に対してグリコ先輩は安定のシンメトリー。グリコ95年の歴史を感じます。
施設内は白を基調にした清潔感あふれる広々とした空間です。
受付を済ませて、見学が始まるまではこちらのパピコ型のソファで一休み。
トイレの入り口マークもグリコのゴールインマーク。
授乳室やおむつの交換台もあるので、小さいお子様連れでも安心して楽しめます。
工場見学スタート!
さて、工場見学の時間となりました。
ゴールインマークの扉が開いて、まずは中のシアターでグリコの歴史とアイスクリームの作り方を勉強しますよ!
グリコの歴史とアイスクリームの作り方を鑑賞
ビデオ上映では江崎グリコの創業者・江崎利一さん(1882〜1980)がどのようにキャラメルグリコを開発・販売に至ったかが分かる約8分の映像です。牡蠣の煮汁を捨てる漁師たちの姿を目にして、「牡蠣にはエネルギー代謝に必要なグリコーゲンが多く含まれている」という記事を読んだことを思い出し、このグリコーゲンを子どもたちの健康づくりに生かせないかと考えたというのがグリコの出発点。
江崎さんは商品の名前、デザイン、キャッチフレーズ、広告と全てにおいて考え抜くアイデアマンだったそうです。そういえばグリコのCMは毎回面白いのが多いですよね(^^ ) 大人の僕でも参考になるエピソードばかりでした。
同時にアイスクリームの基礎が分かる「アイスクリームができるまで」(約7分)を見たらいよいよ生産ラインを見学がスタートです!
生産ラインを見学しながら体験できる
エレベーターで5階フロアへ行くとパピコとセブンティーンアイスが作られている生産ラインを間近で見学できます。
広い工場内にたくさんの機器が並んでます。これは見応えがある!
「グリコピアCHIBA」は工場を見学しながら、どのようにアイスクリームが作られているか、アテンダントのお姉さんの詳しい説明と体験を交えて知ることができるのが大きな特長です。
まずは工場内に入る際に作業員の方が全員が通り抜けるクリーンルームのエアシャワーを体験しますよ!
クリーンルームのエアシャワーを体験
横や上からものすごい勢いで吹いてくるエアーシャワーで手をあげながらクルクル回って体のゴミやホコリを吹き飛ばします。
これがなかなかの強風でおもしろい(^^ )
アイスクリームの原材料となる牛乳やクリーム、砂糖、油脂などを3つの温度帯(常温・チルド・冷凍)で保管します。
それぞれ適した温度で管理することで高い品質を保つことが出来て衛生的にも良いんですね。
アイスクリームミックスをつくる
倉庫で保管された原料を混合タンクに入れてアイスクリームの素となる「アイスクリームミックス」を作ります。
タンク内は原料の油脂が空気に触れないようにアイスクリーム業界ではじめてタンク内を真空に状態にすることができたそうです。
完成したアイスクリームミックスは口当たりがなめらかになるように、大きな脂肪の塊を濾過して小さくする「均質化」という工程の後、84℃以上で18秒殺菌することで風味も損なわないような工夫がされてるそうです。
なかなか手間かかってるなあ。
エージングタンクで熟成
均質化と殺菌をしたアイスクリームミックスはこちらの「エージングタンク」と呼ばれる巨大なタンクで約4℃まで下げて寝かされます。熟成肉ならぬ熟成アイスです。
なんとこのタンク1台で10tもの容量があり、パピコ72,500袋も作ることができるのだそうです。しかもこの大きなタンクが32台もあるのだとか!
エージングが終わったアイスクリームミックスはフリーザーで高速にかき混ぜて、細かい空気を混ぜ合わせながら-3℃まで急速に冷凍する「フリージング」という工程に入ります。
空気を含ませることでふんわりとなめらかな食感ができるそうです。
パピコを容器に入れる工程などの生産の様子をカメラでじっくり見学
パピコにアイスクリームミックスを充填する生産ラインは遠隔操作できるカメラで様々なアングルから見学できます。
オートメーション化したロボットが次から次へと容器にパピコを充填して行きます。その速さは1分間で実に400本!
カメラはズームイン・ズームアウトが自由に出来るので、自分が気になる場所を拡大してじっくり見ることができますよ!
特にX線でひとつひとつ異物が混入してないか検査しているところや、アイスクリームミックスを入れた後に容器に詰める細かい動きは必見!
スパイラル急凍
容器に充填したパピコは「スパイラル急凍」と呼ばれる国内最大級の螺旋状の冷凍トンネルで35分かけて-3℃から-10℃まで凍らせます。
通常こうした冷凍庫はバスケットボールコート1面ほどの大きさが必要になってくるそうですが、螺旋状にすることで半分以下の省スペースで冷凍出来るんですって。
冷凍体験
さらにこちらではスパイラル急凍の中を進むパピコの気持ちになれる冷凍体験ができます!
室内は3つの部屋に別れていて、その中を通り抜けますよ!
う、寒っ〜〜!
完全に油断してました。千葉から一気に氷点下の北極へ行ったみたいにむちゃくちゃ寒い!一瞬で凍りつきそうです。
メガネっ子は冷凍体験ゾーンから出ると、もれなくメガネが曇るサブイベントが発生!
包装・梱包
いよいよパピコ製造工程も終盤。
こちらではパピコの包装と梱包の工程が見られます。
そしてついに出荷!外気に触れないよう実際に倉庫の枠とトラックの扉はぴったりとハマるサイズに作られているそうです。
こうした徹底した品質管理がパピコが長く愛される秘密なんですね。
扉の奥からは出来たばかりのパピコが出てきました!
アテンダントのお姉さんからパピコをもらってお楽しみの試食タイムですよ〜!
パピコ チョココーヒー味を試食!
試食でいただいたのはパピコのチョココーヒー味!僕も久しぶりに食べます。
そうそう、こんな容器に入ってた!懐かしいなあ。
あ、でも口の部分が昔とはだいぶデザインが違う。今はリングのような輪がついてるんですね。
輪っかに指をかけてピッと引くとそれほど力を入れなくてもポンっと簡単に取れました。
まじか。これ昔は手こずるとなかなか開かなかったのに。今はめちゃくちゃ簡単じゃない!
容器をグッと押すと、柔らかなスムージー状のパピコが出てきましたよ。
細やかな氷の粒が美味しそう!それではパピコいただきます!
うん、柔らかくておいしい!!
凍らせる途中で空気を含ませることで昔よりも氷の粒が細かくて、柔らかな食感のパピコを楽しむことができますよ!こんなに進化を遂げてたの知らなかった〜。
生チョコが入ったチョココーヒーは子供も大人も誰もが楽しめる人気のフレーバー。風呂上がりに食べたら最高だろうな!
約70分間の工場見学はこれにて終了。1階のロビーまで戻りますよ!
ロビーではグリコのお土産コーナーが充実
1階のロビーのお土産コーナーではグリコ製品が充実!
パピコはもちろんのこと、セブンティーンアイスの自販機や昔懐かしいグリコワンタッチカレー、プリッツの復刻版など、店舗ではなかなかお目にかかれないグリコ製品をお土産に購入できますよ!
アイスクリーム体験
さて工場見学の後は、こちらのスタジオで実際にアイスクリームを作る有料体験ができます!
(体験時間は40〜50分。料金は2名キットで1,500円。受付時に申し込みます。)
スタジオ内ではアイスクリーム作りに必要な材料と道具がスタンバイ完了!
真っ赤な三角巾を被ってアイスクリームを作って見ましょう!(三角巾はお土産にもらえます)
アイスクリーム作りの材料はこちら!
牛乳、生クリームとグラニュー糖にアイスを乗せるコーンとカップがついてきます。
まずはボウルに牛乳、生クリーム、グラニュー糖6本を全部入れます!
グラニュー糖のつぶつぶが無くなるまでよくかき混ぜたら、
塩を入れた氷水にボウルを乗せて、よく冷やしていきます。
温度を測ってみるとなんと-16℃にもなるんですね!キンキンに冷えた氷水でしばらく冷やしましょう!
冷やしている間はお姉さんからアイスクリームにまつわるクイズが出題されますよ!
クイズを楽しんでいると、アイスが少しづつ固まってきた〜!
まだ固まってない液体をボウルの金属面に当てると固まりやすくなりますよ。
固まり出してから数分でアイスクリームが完成!
これ家でも簡単にできそうじゃない。
仕上げにチョコチップをふりかけてコーンに乗せれば、
手作りアイスクリームが完成!
ポッキーやビスコでトッピングしたグリコピアCHIBAスペシャルバージョンのアイスクリームはパピコに負けないくらい柔らかく、ジェラートのような味わいでおいしかったです。
グリコピアCHIBA吉村館長にインタビュー
最後にグリコピアCHIBAの吉村館長にインタビューさせていただきましたよ!
散歩ぽ
吉村館長
散歩ぽ
吉村館長
散歩ぽ
今後、グリコピアCHIBAを通して、どのようなことを伝えていきたいですか?
吉村館長
まとめ
グリコピアCHIBAのアイスクリーム工場見学は、グリコの歴史やアイスクリームの製造工程を体験を通して、楽しく知ることが出来る施設でした。僕が特に感じたのは、昔から馴染みのあるグリコ製品が様々な技術の進歩によって大きく進化していたということ。子供たちだけでなく、大人も新たな知識や発見が得られますよ!
1日200人が定員のこちらの工場見学は現在、かなり予約が取りづらい状況ですが、まれにキャンセルで空きが出る場合もあるそうなので、こまめにWEBサイトの予約カレンダーをチェックしてみてくださいね!
グリコピアCHIBA
所在地:千葉県野田市蕃昌10番地
営業時間:9:30〜16:00
電話番号:04-7127-3355
受付時間:開館日の9:00~16:00
入場料:無料(完全予約制)
休館日:毎週金曜日/お盆休み/年末年始/工場メンテナンス日
アクセス:東武野田線「愛宕駅」からタクシーで約10分・車なら常磐自動車道「柏IC」から約30分
駐車場:あり(無料・乗用車34台、大型バス4台)
オムツ台、授乳室あり
公式サイト:https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/glicopia/chiba/
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