こんにちは、東京散歩ぽです!
東京都府中市にあるサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーの工場見学ガイドツアーが2019年3月7日にリニューアル!今回は新しくなった工場見学ガイドツアーのお披露目会とともに「ザ・プレミアム・モルツ」“神泡”の体感セミナーの模様を2回に渡ってお伝えします!
分倍河原駅から専用シャトルバスで工場へ
事前予約制のサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーの工場見学は、京王線・JR南武線「分倍河原駅」の南口ロータリーから専用シャトルバスが出ています。
南口ロータリーには、鎌倉時代後期にこの地で鎌倉幕府勢と戦った武将、新田義貞の勇猛な騎馬像があります。
その新田義貞像が見えるこちらにサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー行きの無料シャトルバスのバス停があります。
サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーへ
シャトルバスに乗って約10分ほどでサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーに到着しました。
自然を感じるエントランス
エントランスに入って一番はじめに目にするのが、こちらの自然を感じることができるエリアです。
今回、リニューアルされ、床面には川のせせらぎの映像が流れていて、足を踏み入れると足の波紋が出来る演出になってました。
サントリービール(株)東京・武蔵野ブルワリー工場長・桂田州啓さん
この日はまず、サントリービール(株)東京・武蔵野ブルワリー工場長、桂田州啓さんより、リニューアルされた工場見学について説明がありました。
1963年に開設されたサントリーの一番最初のビール工場、東京・武蔵野ブルワリー工場をはじめ、「天然水のビール工場」は全国に4ヶ所あり、いずれもビール醸造に適した「天然水」が採取出来る地域にあります。
リニューアルされた工場見学では「天然水にこだわるものづくり」をしっかり伝える内容に刷新されているそうです。
ミニブルワリー
まずは1989年に開設された研究開発設備「ミニブルワリー」を見学しました。(※こちらは通常一般公開されてないエリアです)
こちらには「仕込窯」や「濾過槽」、発酵や貯酒の兼用タンクが見れました。
サントリーの新商品はこのミニブルワリーで研究開発されたというまさにサントリーの心臓部ですね。
「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」が開発された2015年に書道家の武田双雲さんによって書かれた「夢」という書が飾られていました。
工場見学ツアースタート
こだわりの天然水
ということで、ここからが新しくなったサントリーのビール工場見学ツアーの始まりです。
見学ツアーは、ビールの原料となる「天然水」「麦芽」「ホップ」素材選びからみることが出来ます。
こちらでは天然水がどのように出来上がり、どのように工場にたどり着くのかが模型を使ってよく分かりますよ!
ザ・プレミアム・モルツは地下深くから組み上げた天然水を使って醸造されています。
山に降り注いだ雨が年月をかけてゆっくり地中に浸透し、地中に含まれるミネラルが水に溶け出すことによって清らかな天然水が生まれていくそうです。
サントリーの全国の工場で作られているビール製品は、すべてこの「天然水」を使って醸造しているんですって!そりゃあ美味しいわけだ(^^ )
麦芽が試食できる
続いて、ザ・プレミアム・モルツに使われている「麦芽」について観ることが出来ます。
麦芽は「二条大麦麦芽」とチェコおよび周辺国で産出される「ダイヤモンド麦芽」という希少な麦芽が加えられ素材の味を最大限引き出せる
ダイヤモンド麦芽を試食したところ、とても香ばしい香りと味わいを感じました。
あまりに香ばしいので炙るなど火を通しているのか聞いたみると、麦は酵素を生み出すため、水に浸して発芽させたものを乾燥させているだけで、火は通してないそうです。この香ばしさが、深いコクを与えてるんですね!
ホップ
「ホップ」とは、ツル性の麻科の植物で、ビールに苦味や香りを与える役割があるそうです。ザ・プレミアム・モルツは欧州産の「アロマホップ」とチェコ・ザーツ産の「ファインアロマホップ」が使用しています。
ホップは試食は出来ませんが、ペレット状にされた「ファインアロマホップ」の香りを体感することができます。
ホップの花が4〜5粒が濃縮したペレット状にして輸入することで一定の品質も保つことが出来るそうですよ!
仕込みの製法
続いてはこちらのシアターでビールの骨格となる「麦汁」を作る「仕込み」の工程を見ることが出来ます。
シアターの後に見学できる仕込みエリア
シアターの後に見学できる「仕込みエリア」と共に仕込みの製法を見ていきましょう。
仕込槽と仕込窯
6つの設備があるこちらの「仕込みエリア」。まずはこちらの「仕込槽」で麦汁のもとをつくり、「仕込窯」で麦汁のもとを煮出して、ビールの味わいに厚みを付けます。
濾過槽
次にこちらの「濾過槽」で麦芽の殻を取り除いていきます。
煮沸窯
麦汁にホップを加えて煮立てることで苦味や香りを抽出するのがこちらの「煮沸窯」です。
沈殿槽
発酵の前に麦汁からホップのガスを取り除くのが「沈殿槽」です。
ちなみに窯の中は写真撮影NGですが、見学することは出来ますよ!
プレモルはダブルデコクション製法とアロマリッチホッピング製法で作られている
この窯で作られるザ・プレミアム・モルツは「ダブルデコクション製法」と「アロマリッチホッピング製法」という2つの特殊な製法が用いられて作られています。
- ダブルデコクション製法・・ダイヤモンド麦芽を仕込み窯で2度煮立てることでしっかりと旨味を引き出す製法
- アロマリッチホッピング製法・・濾過した麦汁を煮沸窯に移して、煮沸する際に「アロマホップ」を、煮沸終了前後に「ファインアロマホップ」を投入することで華やかな香りを引き出す製法。
この「ダブルデコクション製法」と、開発に約10年もの歳月がかけられた「アロマリッチホッピング製法」によって、ザ・プレミアム・モルツは華やかな香りと深いコクが作られるんですね!
発酵で作られる「神泡」
つづいて、発酵の工程。
発酵は仕込みの工程で出来上がった麦汁に酵母を加えることで炭酸ガス、香り成分に分解して、約一週間で生まれたてのビール「若ビール」という酒になります。
ビールの泡は小さな炭酸ガスの「気泡」がくっついて出来ているそうです。
「気泡」は麦芽由来のたんぱく質や苦味成分が作り出しています。醸造家のみなさんはどのような素材を使い、どのような製法で作るかで泡は大きく変わってしまうとのことから、泡は「ビールの履歴書」とも呼ばれているそうです。
酵母は厳選され、24時間体制で発酵酵母を管理しているそうで、ザ・プレミアム・モルツのきめ細やかでクリーミーな「神泡」はこの発酵が大きく関わっているんですね。
貯酒
ビールづくりもいよいよ終盤。こちらの貯酒では発酵が終わったばかりの若ビールを低温に調整されたタンクの中で約2〜3週間ほど熟成して味わいを整えていく工程です。
貯酒することでオリが沈んでいき味や香りがまろやかになっていき、濾過を経て最後のパッケージングに入っていきます。
貯酒タンクを通れる
ここではかつて熟成に使用していた「貯酒タンク」の中を通ることが出来ます。
SF映画に出来てきそうな「貯酒タンク」はフォトスポットとしても最高ですよ!
濾過
濾過工程では、こちらの何層にも重なるミクロフィルターを通すことで、役目を終えた酵母やオリを取り除いて行きます。
パッケージング
ついに最終工程のパッケージングです。濾過工程を経たビールがこちらで缶に充填され、製品として出荷されます。
パッケージングの工場も観ることが出来ました。延々と続く、ザ・プレミアム・モルツの缶の列は壮観ですよ!
ザ・プレミアム・モルツの工場はビールの素材となる原料はもちろん、その工程を観るだけでなく、「天然水」に強いこだわりを持って作っているということがよく分かる工場見学でした!
お待ちかねの試飲タイム!
工場見学のあとは、いよいよお待ちかねの試飲タイムです!
こちらでは「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」「〜ザ・プレミアム・モルツ〜マスターズドリーム」の3種類のビールが試飲できます。
注ぎたてのクリーミーな「神泡」のプレモル!
飲みすすめても「神泡」がプレモルの旨味をカバーして、ずっと美味しさをキープしてました!
こちらは「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」。
華やかでフルーティな味わいが特徴の「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」は、スッキリしててゴクゴク飲めそう!
工場見学の後の一杯はやっぱり美味しいですね!
お土産ショップでは、ザ・プレミアム・モルツやここだけの限定ビール、グラス、おつまみも販売されていました、
サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーの工場見学ガイドツアーは、年末年始、工場休業日を除く、毎日実施中です。土日やゴールデンウィーク中も見学できるので、ぜひ予約して行ってみてくださいね!
ということで、次回は2019年3月19日より数量限定で販売される「新型電動式神泡サーバー」を実際に体験してきましたので、その模様をお送りします!
こちらの記事をご覧ください!
ザ・プレミアム・モルツ「新型電動式神泡サーバー」は只今発売中!
東京・武蔵野ブルワリー工場ガイドツアー
開催日:年末年始、工場休業日をのぞく毎日
※予約は当月を含む3ヶ月を承っております。
開催時間:10:00~最終回15:15
※時期により変更あり
所要時間:約70分(製造工程見学+試飲)
参加費:無料
定員:各回40名様
アクセス:「分倍河原駅」から〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーまで無料シャトルバスが運行
予約URL:https://webapl.suntory.co.jp/factory/musashino/