茨城県経営者協会からのご招待で2016年9月17日(土)~11月20日(日)まで茨城県北地域の6市町で開催中の「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」の模様をお伝えしています。中編に引き続き、今回は後編。前編の山側ルートから車で東に向かい海側ルートを見て行きます。
高萩市「穂積家住宅」へ
こちらは高萩市にある江戸時代中期に豪農の邸宅として建てられました穂積家住宅。
茨城県の指定有形文化財にも指定されています。
その庭に置かれているのは伊藤公象さんによる作品「pearl blueの襞 ー空へ・ソラからー」。
庭の随所に置かれた約3,000個の「多軟面体」は見る位置によってキラキラと光ります。
縁側から邸宅の中を進んで小さな部屋に入っていくと、
部屋の中は真っ暗!そこにあるのは上野雄次さんの作品「天を仰ぎ 地に立つ 者として」。
3Dプリンタで作られたという百合の花から放たれた光りは思わず時間を忘れさせてくれます。
屋敷の前の蔵の中に入って見るとデビー・ハンさんの作品「ウェブ・オブ・ライフ」。
ただ銅線がぐちゃぐちゃしてるわけじゃないですよ。よくよく見るとあんな顔やこんな顔がたくさん並んでるじゃないですか!
おわかりいただけただろうか。
穂積家住宅では12月4日まで古民家内で常陸牛が食べられるレストランも営業中ですよ!
高戸海岸(小浜)へ
高萩市の東側沿岸の高戸小浜海岸へきました。こちらは日本の渚百選にも選ばれた海岸です。
火サスのクライマックスで出てきそうな断崖絶壁が見られる高戸小浜海岸には、
タイのアーティスト、スッシリー・プイオックさんの作品「ソウル・シェルター」が展示。大きな貝から3本の指がニョキッと出てて思わずギョッとします。
高戸海岸(前浜)へ
高戸海岸(小浜)から車で数分の高戸海岸(前浜)へ。
広い砂浜に展示されているのは、
イリヤ&エミリア・カバコフさんの作品でその名も「落ちてきた空」。
巨大なスケールの作品に思わず圧倒されます。
さらにその横にはカラフルなブロック状のものが。
こちらはニティパク・サムセンさんの作品「テトラポッド」。
ここのテトラポッド(消波ブロック)はテトリスのブロックのような形状をしてるんですよね。それを模したカラフルなブロックが作品になってます。
荒ぶる海の前にたたずむのはアオサギ!この後、どこかへ飛んで行きました。
さてそろそろお昼にしましょう!
喫茶店「美留区」へ
ランチは高萩駅から徒歩2分のところにある喫茶店「美留区」さんへ。
この地で40年以上続く喫茶店です。
中はアンティークな小物がたくさん置いてある昔ながらのレトロな喫茶店。
壁にはたくさんの壁掛け時計がかかっていて「コチコチコチ」とさながらジブリ映画の「耳をすませば」に出てくる「地球屋」を彷彿させる雰囲気。このお店がすでにアートですね!
この雰囲気で食べるとしたらやっぱりスパゲティナポリタン(650円税込)でしょう!
これまたケチャップたっぷりの昔ながらのナポリタン!最高に美味しかったです(^^ )
御岩神社へ
ランチを食べて向かったのは日立市にある「御岩神社」へ。
こちらにはなんと188体もの神様が祀られている日本でも屈指のパワースポットなんだとか!
高さ50m、樹齢600年以上のこちらのスギは「森の巨人たち100選」に茨城で唯一選ばれた巨木。
一つの幹から木が三つに別れたとても珍しいスギで思わず見入ってしまいました。
いろんな形の苔が蒸している御岩神社。
霊験新たかな境内を奥へ奥へと進んで行くと、
こちらの斎神社の中に芸術祭の作品があるそうです。
こちらが斎神社天井に描かれた岡村美紀さんの作品「御岩山雲龍図」です。
天空を舞う龍を下から見上げた雲龍図が多い中、こちらは茨城県北地域の上空からの視点で龍が描かれていてとても迫力のある雲龍図でした。これは力強い!この作品は今後もここに残るんですね!
日立シビックセンターへ
茨城県北芸術祭も最終地点「日立駅」に到着しました。
日立シビックセンターではプラネタリウムで河口洋一郎さん、榊原澄人さん、木本圭子さんの映像作品が鑑賞できます。
こちらは米谷健+ジュリアさんによる「クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会」。
緑色に輝くシャンデリアは「ウランガラス」でできているそうです。
シビックセンターの前に広場にはなにやら古そうなバスが1台止まってました。
草が生えてる?
こちらはテア・マキパーさんの「ノアのバス」という作品なんですね。
バスの中には植物や鶏、リクガメ、
モルモットなんかが生活してます。こりゃまさにノアの方舟だ!
SEA BiRDS CAFEで休憩
日立駅のカフェなら駅構内にある「SEA BiRDS CAFE 」さんがオススメです!
ガラス張りの店内。目の前には広大な海が一望できます!
カフェオレとホットココアで休憩。
「SEA BiRDS CAFE」さんの入り口前の作品、村上史明さんの「風景幻灯機」も素敵でした。
望遠鏡の形をしているけど、先のレンズがない!早速見てみると海の景色が見えますが次々とありえないことがおきます。続きは是非、現地で見てくださいね!
建築家の妹島和世さんがデザインした日立駅構内には2007年に高松宮世界文化賞(絵画部門)を受賞したダニエル・ビュレンさんの「回廊の中で」という作品でカラフルに演出されていました。
まとめ
2日間で巡ってきました「茨城県北芸術祭」。パスポートに集めた出したスタンプですが、結局17ヶ所回れました(何ヶ所かスタンプもらい忘れ(^^;))1日2日ではとても回りきれないほどのボリュームですよ!
今回初めて地方で開催される芸術祭に参加したんですが、街全体がアート一色になってたり、歴史をフィーチャリングしている作品や今後新たな歴史として残る作品も多く、いつもとはまた違った視点で観光することができました。地域の人たちとのふれあいも楽しい「茨城県北芸術祭」。また次回も参加したいです!
KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭
会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]
開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町
公式サイト:https://kenpoku-art.jp/
関連記事
- 【茨城県北芸術祭レポ・前編】レトロな街に溶け込む現代アートをさんぽする 【PR】 #KENPOKU
- 【茨城県北芸術祭レポ・中編】袋田の滝で感動!パスポート付き宿泊プランでA5ランクの常陸牛を堪能!【PR】 #KENPOKU