
こんにちは、東京散歩ぽです!
上野の国立西洋美術館にて、展覧会「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」が、2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)まで開催。開催に先駆けて行われたメディア向け内覧会を取材してきました。
上野・国立西洋美術館へ

JR線「上野駅」公園改札から徒歩1分の国立西洋美術館にやってきました。世界文化遺産に登録された本館は言わずと知れたル・コルビュジエの建築作品です。

展覧会の会場マップはこちら。
会場は地下2階と地下3階にあり、4つの章で構成されています。

音声ガイド(当日貸出価格:650円税込)の日本語版ナビゲーターは、同展のアンバサダーで俳優・歌手として活躍中の上白石萌音さんが務めます。上白石さんは、今年5月に開催された同展の記者会見で意気込みを話していました。
さっそく、入口から観ていきましょう。
同展は「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・
オルセー美術館の印象派コレクションがこの規模で来日するのはお
第1章 室内の肖像 創作の空間で/モデルを映し出す部屋で

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年
第1章では室内の肖像画を取り上げ、フレデリック・バジールのアトリエ内部を描いた作品やマネによるゾラの肖像画、クロード・モネの《アパルトマンの一隅》など展示されています。

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年
中でも若き日のエドガー・ドガが描いた日本初公開の《家族の肖像(ベレッリ家)》は、展覧会のポスターにも掲載されているアイコン的な作品。実際に観てみると、縦横2メートルを超える迫力ある大作で、キャンバスに描かれた油絵具の筆致まで細かく観察できます。
第2章 日常の情景 気晴らし、夢想、親密さ

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年
第2章では、家庭での日常生活を描いた作品が紹介されています。

(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年 油彩/カンヴァス オルセー美術館、パリ(右)トーネット兄弟社 両面譜面台 1873-1888年(原型) ブナ材、合板、曲木加工、黒色の着色、熱転写による模造寄木象嵌 オルセー美術館、パリ
中でもポスターにも使用されているルノワールの《ピアノを弾く少女たち》は、暖色を基調とした色彩が室内に流れるピアノの音色を表現しているような作品。その傍らには同じ年代に作られた両面譜面台が展示され、実物を通して、当時の室内の雰囲気をよりリアルに感じられます。
第3章 室内の外光と自然 取り込まれる風景、植物

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年
第3章では室内と外部の関係性を描いた作品、バルコニーやテラス、温室といった中間的空間を舞台にした作品、そして室内に持ち込まれた自然としての静物画が紹介されました。

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年
さらには、ジャポニスムの影響を受けた作品や装飾品なども展示されています。
第4章 印象派の装飾 室内への新しいまなざし

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年
第4章では印象派の画家たちが手がけた装飾芸術に焦点を当て、モネの《睡蓮》やドガの《ヒナギクの花壇》など、特定の室内空間のために制作された作品が紹介されています。
展覧会特設ショップのおみやげ

出口を進み1階の展覧会特設ショップでは、展覧会図録(3,300円税込)をはじめ、様々な関連グッズを販売しています。

ドイツ伝統工芸織物シュニール織のブランド「FEILER(フェイラー)」のハンカチ(ピンクとブルー 各3,300円税込)などもありました。
今回の展覧会は、上野以外の巡回は予定されていないとのことですので、印象派の絵画をたっぷり堪能してみてください。
オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語
会期:2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで)
休館日:月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)〜2026年1月1日(木・祝)、1月13日(火)(ただし11/3(月祝)、11/24(月休)、1/12(月祝)、2/9(月)は開館)
観覧料(税込):一般:2,300円(2,100円) 大学生:1,400円(1,300円) 高校生:1,000円(900円)
※()内は前売り料金。
※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料。(学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳をご提示ください)
※大学生及び高校生の方は、入館の際に券売窓口にて学生証をご提示ください。
※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は、本展を学生1,200円、教職員2,100円でご覧いただけます。(学生証または教職員証をご提示のうえ会期中、ご来場当日に国立西洋美術館の券売窓口にてお求めください)
※12月12日(金)~12月26日(金)は高校生無料観覧日。 入館の際に券売窓口にて学生証をご提示ください。
※観覧当日に限り本展観覧券で常設展もご覧いただけます。
※チケット情報の詳細は、展覧会公式サイトをご確認ください。
主催:国立西洋美術館、オルセー美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
特別協賛:キヤノン、大和証券グループ
協賛:DNP大日本印刷
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
協力:西洋美術振興財団
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