
東京・日比谷の内幸町一丁目街区に大規模複合施設 「NTT日比谷タワー」が2025年12月1日に着工しました。完成は2031年という大プロジェクトです。
日比谷公園のすぐおとなり。東京の“ど真ん中”がまるっとアップデートへ

今回のタワーが建つエリアは、日比谷公園に隣接する「内幸町一丁目街区」。
大手町・丸の内・銀座・霞ヶ関など、東京の主要エリアがぐるっと囲むまさに中心地です。
このエリアは 110万㎡規模の超大規模開発(TOKYO CROSS PARK構想) が進行中で、公園と街をつなぐウォーカブル空間、カフェやイベントが似合いそうな広場、都心でも緑を感じながら歩ける動線など、“歩く楽しさがある都心”に生まれ変わる予定です。
その中核となるのが、今回着工した「NTT日比谷タワー」というわけですね。

「NTT日比谷タワー」は地上48階・高さ約230mと日比谷公園を見下ろす巨大複合ビルとなります。
延床面積約36.1万㎡あるフロアには、オフィスだけでなく、ホールや大規模商業施設、帝国ホテルとNTT都市開発によるスモールラグジュアリーホテルなども入るそうです。

こちらの施設では、NTTグループが進める最新テクノロジー「 IOWN(アイオン)」 が、街全体で活用される計画です。
「IOWN」 は、かんたんに言うと「通信がすごく速い」「大量のデータを同時に扱える」「電力消費が少ない」という“未来のネットワーク”。
この技術が、建物や街に組み込まれることで、たとえば「リモート会議なのに同じ空間にいるみたい」「AR・VRが遅延なしで楽しめる」「ライブビューイングで遠くと完全同期」「建物の空調や照明が自動で最適になる」など、未来都市のショーケースになりそうですね!
オフィス(11~42階)

オフィス(11階〜42階)は基準階で約1,600坪という国内最大級の広さ。
日比谷公園や皇居方面まで見渡せる眺望が魅力です。
産業支援施設(7~10階)

7階〜10階は企業・研究者が出会い、新しいサービスを共同開発できる共創・オープンイノベーションの拠点となる「産業支援施設」。IOWNなどの最先端技術で、世界中のさまざまな企業や人々とイノベーションを生み出すとともに、新しいビジネスやサービスを実証し、社会に発信し続ける場となるそうです。
ホール(9階)

9階にある約400席の「ホール」はコンサートやイベントの開催が可能。ロビーからは日比谷公園を一望でき、旧NTT日比谷ビルで使われていた「泰山タイル」も再利用するそうです。
全国各地のアリーナやスタジアムをIOWNでつなぐことで、リアルタイムで臨場感あふれるスポーツ観戦・ライブビューイングなどの新しいエンターテイメント体験も可能になりそう!
歩くだけで楽しい「パブリックスペース」


低層部には、街をつなぐ新しいスポットも誕生します。将来的には大丸有・銀座・霞が関・新橋といった都心主要拠点や日比谷公園とつながる、駅・まち・公園一体の歩行者ネットワークを形成するそうです。
Cross Gate(仮称)

低層部には、屋内外に多様なパブリックスペースを整備。屋内貫通通路の「(仮称)Cross Gate」は道路上空公園直結の大規模なパサージュ・アトリウム空間(18m × 70m × 14.5m)があり、壁面・天井一体型の大型LEDビジョン(約1,700インチ相当)とIOWNにより、新しい映像体験ができるとか。
百尺の高さ(約31m)に広がる基壇部上広場

南地区と連携して整備する基壇部上広場は、明治時代から続く歴史的な高さ約31m(百尺)に位置し、日比谷公園や皇居外苑を一望できる憩い・賑わいの大規模緑地空間が広がります。隣接する産業支援施設と連携を図り、最先端の技術やサービスの実験・実装の場としても活用するそうです!
街歩きがもっと楽しくなる仕掛けもたくさんあり、完成したらぜひ散歩しながら見てみたいスポットになりそうです。
2031年の日比谷がどう変わっているのか。今から楽しみですね!
NTT日比谷タワー プロジェクト概要
所在地:東京都千代田区内幸町一丁目
高さ/規模 約230m/地上48階・地下6階
延床面積:約361,000㎡
主用途:オフィス、研究施設、ホール、商業、ホテル等
竣工:2031年10月末予定(街区全体は2037年度以降)
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