こんにちは、東京散歩ぽです。
40歳を過ぎて俄然健康を気にするようになりました。もちろん、毎年健康診断は受けているんですが、働き盛りのこのタイミングで大きな病気にはなりたくないですよね。
そんな中、今回は自宅でできる「がん」「生活習慣病」検査キットの「おうちでドック」のブロガーイベントに参加してきましたのでその模様をお伝えします。
「おうちでドック」の開発背景や特徴について
この日は「おうちでドック」を開発・販売するハルメク・ベンチャーズ株式会社代表取締役社長の松尾尚英さんが「おうちでドック」の開発背景や特徴などを話してくださいました。
2人に1人はがん検診に行っていない
まずは「おうちでドック」の開発背景から。
平成28年度の内閣府の世論調査によると、実に2人に1人はがん検診に行ってないそうです。(行ってない47.4%・行っている52.6%)その受診率は先進国の中でも最低レベルなのだとか。
検査を受けていない大きな理由としては、「時間が取れない」の他に「費用が高い」など、時間やお金などの要因が挙げられています。
ちなみにアメリカは国民皆保険制度がなく、ヘルスケアに対する意識が高いため、病気にならないような「未病サービス」が発達しているそうです。
「がん」は早期発見すれば、高確率で対策できる
以前、「がん」というと「不治の病」というイメージが強かったんですが、最近では医療が発達して早期発見すれば、一般的には高確率で対策できるようになりました。
「乳がん」「大腸がん」「胃がん」にいたっては、ステージ1期の5年生存率は90%以上なんですね。
しかし、「がん」はステージが1つ上がるのに、約1年〜1年半ほどかかるそうで、組み合わせが悪いと1年で2ステージ上がる場合もあるとか。
ハルメク・ベンチャーズ株式会社の松尾社長は「日本人の生活スタイル的には年1回ペースですが、本当は半年1回は健診を受けた方がリスクは減らせる。受診率が上がらず、助かる命を救えていない事や、医療費が増え続けているなどの課題を「おうちでドック」を普及させることで、病気の早期発見と医療費削減に寄与したい」と話しました。
「おうちでドック」は病院同等の精度で検査できる
自宅で出来る「おうちでドック」の大きな特徴は、微量の血液と尿で「がん」と「糖尿病」など下記の病気リスクをワンパッケージで検査できるという点です。
- 乳がん(早期)
- 子宮(体)がん(早期)
- 前立腺がん
- 大腸がん(早期)
- 食道がん(早期)
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 高血圧
- 脂質代謝異常
- 腎疾患
- 肝臓疾患
- 痛風
- 尿路結石
- 栄養障害
- 肥満
「腫瘍マーカー」というと、かなり進行していないと発見が難しそうなイメージでしたが、おうちでドックの腫瘍マーカーは、ステージ1未満の早期でも発見できるそうです。
検査精度は病院と同等
「おうちでドック」は自分で血液を採取、尿は真空状態で郵送するシステムなんですが、はたして病院で受ける血液検査と同じくらいの精度はあるんでしょうか?
松尾社長によると、採血キットは富士フイルムが製造していて、微量であっても病院と同等で調べられる特許技術があるそうです。沖縄県の暑いところの郵便ポストに放置する実験もしたそうですが、それでも一週間は精度が安定していたそうですよ。
医師の個別相談・専門医のセカンドオピニオン相談が無料
松尾社長いわく「おうちでドック」は医療ではなく「検査サービス」になるそうですが、もし、悪い検査結果が出た場合、その後のフォローが気になりますよね。
「おうちでドック」の結果は郵送されますが、検査結果を詳しく知りたい場合、医師から個別で結果説明を聞くことが出来ます。医師はハルメク・ベンチャーズ株式会社が雇用している育休中や産休中の女性ドクターで、平日10時〜17時の間で最大15分間結果を説明してもらえるそうです。
さらにその後、病院でがんの確定診断が出た場合は、セカンドオピニオンの専門医に無料で相談が出来ます。がんの治療法は今や多くの選択肢があり、普通の人からは何が自分に効果的なのか検討も付きませんよね。セカンドオピニオンの専門医に最適な治療方法を多角的に聞けるのはありがたいシステムです。
「おうちでドック」は今後このような、検査後の手厚いフォローをさらに充実させていくそうですよ!
「おうちでドック」をやってみた
ということで今回、ハルメク・ベンチャーズ株式会社さんから「おうちでドック(男性用)」をサンプリングでいただきました。
ここからはイベント当日、松尾社長が実際に検査を実演していただいたので、その画像を交えながら、説明していきます。
おうちでドック(男性用)の中身
それでは「おうちでドック(男性用)」(21,384円(税込))の中身を確認してみましょう。
- 尿カップ1つ
- 採尿管1本
- 返信用封筒1部
- 緩衝材(プチプチ)入りジップ付袋1袋
- おうちでドック 利用規約1部
- 1日目の取扱説明書 尿検査編1部
- 1日目の取扱説明書 血液検査(生活習慣病)準備編、検査編 各1部
- 2日目の取扱説明書 血液検査(がん)準備編、検査編 各1部
- 血液検査キット一式(袋入り)(生活習慣病)
- 血液検査キット一式(袋入り)(がん)
ちなみに「おうちでドック(男性用)」と「おうちでドック(女性用)」では「がん」リスクの検査内容に違いがあります。生活習慣病の検査項目は男女共通です。
「おうちでドック(男性用)」の「がん」リスク検査項目
- 大腸がん
- 食道がん
- 前立腺がん
「おうちでドック(女性用)」の「がん」リスク検査項目
- 乳がん
- 子宮がん
- 大腸がん
- 食道がん
【注意】このあと、検査実演画像の中に微量の血液が表示されます。血液を見るのが苦手な方、「おうちでドック」の販売ページに飛びたい方はこちらをご覧ください。
おうちでドック:血液検査の方法
こちらが富士フィルム製の採血キットです。内容物は、
- 消毒布
- 使い捨て針(予備用含め2本)
- 吸引器
- 溶液入りボトル
- 絆創膏
- シリンダー
- 密閉キャップ
今回の「おうちでドック(男性用)」には採血キットが2つ(生活習慣病用とがん用)入っているので、2回採血する必要があります。
「おうちでドック」は2日に分けて採血することをオススメしていますが、1日に2回採血することも可能だそうです。しかし、生活習慣病の血液検査は、血糖値などを見ているので、朝起きた段階で検査した方がいいそうですよ。
それでは、実際に採血方法を見てみましょう。
使い捨て針で出血させる
まずはよく手を洗った後、指先を付属の消毒布で消毒して「使い捨て針」をカチッと音がするまで指に強く押し込み、微量の血を出血させます。針は押し込んでもちょっとしか出ないので、大量出血はしないような構造です。
ちなみに松尾社長は中指の中心から少しずらした所がオススメの針刺しポイントとか。
針を指すと、じわっと出血するのですが、これだけだと血が足らないので、中指を押し込んで「小豆」ほどの大きさまで出します。
吸引器で血を吸収
血が十分出たら「吸引器」のスポンジ部分に血液を染み込ませます。染み込ませたら再度、指を押しこんで血をもう一度出して、またスポンジに染み込ませます。2回くらいで十分な血液量になるそうです。
血液採取はこれで完了。指に絆創膏を貼り、心臓よりも上に指を上げるとすぐに血が止まるそうです。
吸引器の血液を「溶液入りボトル」に入れる
血液が染み込んだ吸引器を「溶液入りのボトル」に挿し、押し込んで採取した血液が溶液の中に落とします。
蓋をして30回振る
吸引器を外し、白キャップで蓋をした後、ボトルを30回ほど振ります。振ることで溶液と血液をしっかり溶け込ませます。
シリンダーを差し込み、血液を分離させる
よく振った後、白キャップを外し、ボトルにシリンダーを差し込み、10秒くらいをかけて底につくまでゆっくり押し込みます。するとシリンダーの上の部分にろ過された透明な液が上がってきます。
密閉キャップで閉めて血液検査は終了
密閉キャップを閉めたら血液検査は終了。ボトルを下から除くと血球が見えます。
採取した血液と検査で使った器具・ゴミは全部プラケースに入れて郵送
採取した血液ボトルと検査で使った器具・ゴミは全部プラケースに入れ、返信用封筒に入れて郵送します。
使い捨て針なども家で捨てることなく、送って返せば医療ゴミとして処理してくれるのはいいですね。
こちらの公式動画では、さらに詳しい血液検査方法を見ることが出来ます!
おうちでドック:尿検査方法
続いては、尿検査。こちらも朝、起床後に実施します。
さすがにこれは本物をお見せするのもアレなので、ただのお水で検査を実演です。
まずは尿カップの蓋を外し、カップの半分ほどまで水を入れます。
蓋をして、採尿管を差し込む
蓋をした後、蓋の穴に真空の採尿管を差し込みます。
すると尿が自動的に採尿管に吸い上げられ、これで採取完了。採尿管は緩衝材(プチプチ)入りの袋で入れて返信用封筒で郵送します。こちらは、手順も少なくてカンタンですね。
こちらも詳細は動画をご覧ください。
2週間程度で結果が送られてくる
採取した血液と尿を郵送後、2週間程度で検査結果が送られてきます。
こちらは「がんリスク」の検査結果の見本。
こちらは「生活習慣病」の検査結果の見本。各項目で判定が出るので、どこが悪いのか一目瞭然です。右の欄には具体的にどんな疾病のリスクがあるのか、検査結果を踏まえた今後のアクションを記載されていて、とても分かりやすいです。
松尾社長は「毎日忙しく時間がない方は、病院に行くハードルが高いですが、自宅で出来る「おうちでドック」を使えば、病気の早期発見につながる上、検査後のフォローが充実しているのがポイントです」と話しました。
がんは早期発見の時代へ。「父の日」のプレゼントにも
もう24年前になりますが、僕の父は58歳の時に胃がんが見つかり、すぐに手術したものの、その半年後に亡くなりました。おそらく発見時はかなりステージが進んでいたものと思います。父は自営業をしてて、日頃の忙しさにかまけて、ずっと検査をしていなかったようです。
僕はちょうど高校を卒業したばかりだったので、その後の進路を大きく変えなければなりませんでした。もし、早くに胃がんが見つかっていたら・・・と、当時は何度も思いましたが、こればかりは運命なので仕方ありません。
時は過ぎて、僕も父の年代に近づきつつあります。僕には子どもはいませんが、愛する妻もいますし、同年代の友人には次世代を担う子どもたちがたくさんいます。
もちろん「がん」にかからないことがベストですが、今やがんは2人に1人は生涯でかかると言われている病気です。前述したように、がんは早期に発見できれば、その後の生存率も高くなります。
もはや「いつ、がんになるか」が、その後の皆さんやご家族にとって一番重要なことなのかも知れません。
「おうちでドック」は自分の健康状態の把握だけでなく、パートナーと一緒に検査すれば、病気の早期発見につながりますし、みなさんの大事な家族が悲しい思いをする確率も減らせそうです。
自営業やフリーランス、専業主婦の方、退職後のシニア世代にはもちろん、父の日のプレゼントとして、お子さんからお父さんへプレゼントするなんてことも良いかもですね!
ということで次回は「おうちでドック」を実際に検査した結果をお伝えしたいと思います。
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