こんにちは、東京散歩ぽです!
東京都の「多摩の魅力発信プロジェクト」の一環で調布市と三鷹市を取材しています!
前回に引き続き、三鷹市にある「国立天文台」で開催された「三鷹・星と宇宙の日2018」プレオープンへ。この日は普段非公開の「太陽フレア望遠鏡」が公開されていました。
※この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。
森の道を抜けると一気に空が抜けたところに出ました。このあたりはちょっとした台地になっているんですね。
三鷹市とは思えないのどかな景色。
太陽フレア望遠鏡
太陽フレア望遠鏡は、太陽表面の地場の強さ、ガスの運動の速度、黒点の形の変化、水素のHα線によるフレア画像を同時に観測できる4種類の装置を搭載。太陽表面の地場の歪みがもととなって起こる爆発現象(太陽フレア)をコンピュータ制御でリアルタイムに表示され、解析できるそうです。
会場には解析されたフレアの画像動画も観ることが出来ました!
ALMA棟では南米チリにある標高5,000mのところに建てられた巨大望遠鏡「アルマ望遠鏡」の成果が映像などを使って展示。
130億光年以上遠くの天体が放った電波をとらえて撮影することに成功したという「アルマ望遠鏡」のアンテナの数は、なんと66台。山手線の直径距離に匹敵する最大16kmにも及ぶ広範囲で観測しているそうです。
壮大過ぎる!!
この他にも宇宙の謎に挑む「次世代最大型望遠鏡(TMT)」の模型や、30メートルを超える主鏡を構成する分割鏡の展示もされていました。
太陽塔望遠鏡(通称:アインシュタイン塔・1930年建設)
続いては、通常非公開の「太陽塔望遠鏡(通称:アインシュタイン塔)」の内部を見学することが出来ました。
1930年の昭和初期に建てられたこちらの建物。外壁はスクラッチタイルが貼られ、鉄筋コンクリート造りと当時流行した、最先端の建築様式だったそうです。
この太陽塔望遠鏡は、建物全体が望遠鏡の筒の役割を果たしていて塔の内部は吹き抜けになっています。
屋上にある「シーロスタット(2枚の平面鏡)」で太陽光を取り込み、半地下の対物鏡からプリズム、回析格子を使って虹色の光の帯(スペクトル)に分けて観測していたそうです。
階段を登って屋上部分へ。
これが太陽塔望遠鏡(通称:アインシュタイン塔)のシーロスタット。
2枚の平面鏡で太陽光を取り込みます。ちなみになぜ通称「アインシュタイン塔」なのかというと、アインシュタインの一般相対性理論を太陽光の観測から検証する目的で建てられたからなんだそうです。
しかし、この施設では一般相対性理論の検証は出来なかったそうです。ドイツのポツダムにも「アインシュタイン塔」という天体物理観測所があるそうですよ。
こちらが半地下にあるニコンの反射望遠鏡
集めた太陽光をこの焦点部を通して奥の分光室に送ります。
天気がいい日は実際に虹色の光の帯(スペクトル)が見られるそうです。
普段は非公開の太陽塔望遠鏡ですが、2018年11月10日(土)、11日(日)の2日間のみ「文化財ウィーク特別企画」で内部を公開するそうです。(10時〜17時まで)申込不要で参加できるそうなので、ぜひ行ってみてはいかがでしょう!
50センチ公開望遠鏡
最後に1994年に建てられた「50センチ公開望遠鏡」での観望に参加しました。
口径50cmある反射望遠鏡で、肉眼のおよそ5000倍の光を集めることが出来るそうです。
この日は時間によって雲が出てたので、しっかりと星を観ることが出来ませんでしたが、毎月開かれる定例観望会(定員・申込み制)では、月や惑星などの天体を観ることができるそうですよ!こちらも行ってみたいな!
ということで、三鷹市にある「国立天文台」で開催された「三鷹・星と宇宙の日2018」プレオープンの模様をお伝えしました。年に一回の特別開催は多くの歴史的な非公開施設を見学できて、展示の他にもスタンプラリーや講演会、関連グッズの販売など、楽しいイベント満載でした!
国立天文台 三鷹キャンパス
所在地:東京都三鷹市大沢2-21-1
アクセス:京王線調布駅・JR武蔵境駅からバスで約15分「天文台前」下車すぐ
見学可能日時:年末年始期間(12月28日〜1月4日)を除く毎日午前10時から午後5時。入場は午後4時30分まで。
公式サイト:https://www.nao.ac.jp/
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