こんにちは、東京散歩ぽです!
今回は有限会社アグリクリエイトさんのご招待で茨城県稲敷市へ。
米と水だけで出来ている新食材「米ゲル(ライスジュレ)」を取材してきました。
アグリクリエイト
この日、訪れたのは茨城県稲敷市にある「有限会社アグリクリエイト」さんは、穀物や有機農産物などの卸しなどをしている食品流通会社です。
この日、案内してくださったのアグリクリエイト代表取締役会長の齊藤さん。
こちらの会社では、全国で収穫した野菜をラッピングし、年間を通して地元のスーパーやオイシックス、らでぃっしゅぼーやなど、全国に出荷しているそうです。工場内には車が入れるような大きな冷蔵庫があり、全国各地から新鮮な野菜が集まってました。
米ゲル(ライスジュレ)の特徴
そんなアグリクリエイトさんが、米消費の拡大のため、ライステクノロジーかわち株式会社、技術顧問の杉山純一博士とヤンマーとで共同で開発した「米ゲル(商品名はライスジュレ)」という、とても面白い新食材を試すことが出来ました。
米ゲル(ライスジュレ)の原材料は、でんぷんの一種の「アミロース」が通常のお米より25%ほど高い「高アミロース米」と水のみ。それらをダイレクトGEL転換(高速撹拌+粒状糊化)という新しい米加工技術で製粉せず、ゼリー状の米ゲルを量産化することに成功しました。
米ゲル(ライスジュレ)は以下のような特徴があります。
- 味の硬さ、食感は自由自在(加水量の調整で柔らかさを変えられる→いろんな加工食品に応用可能)
- 保水性が高く、離水しにくく、日持ちする(もっちり感が持続する)
さらに、原材料は米と水だけなので、小麦アレルギーの人でも食べられる「グルテンフリー」の食材として。また添加物の代わりに米ゲルを使えば、より安全で低カロリーな食品として注目されています。
溶けないアイス「ライスジュレアイス」を食べてみた
この日で米ゲルで作った商品「ライスジュレアイス」を試食させていただきました。
離水しにくい特徴を生かして生乳・米ゲル・乳製品・佐藤・水あめを原材料に作ったこちらのアイスはなんと溶けません!
1時間ほどは冷凍庫から出したてのように固まっていて、少しづつ柔らかくなりますよ〜。アグリクリエイトの齊藤さんが少しづつこねると、まるでトルコアイスのように粘りのあるライスジュレアイスを見せてくださいました。
気になる味わいは冷えてるときはモチっとした食感。柔らかくなるとふわふわとした不思議な食感に変わります。
もちろん、乳化剤や安定剤などの添加物も加えられておらず、カロリーも控えめなのが嬉しいですね!
このようにアイスにすれば溶けにくくなり、パンにすれば硬くなりにくくなる性質をもつ米ゲル(ライスジュレ)は新たな食材として、今後の日本の食の未来を変えるかも知れません。
米ゲルでグルテンフリーのクリームシチューを作ってみた
ということで、今回いただいた米ゲル(ライスジュレ)の白米ソフトタイプ(300g)を使って小麦・乳製品を使わず、米ゲルと豆乳を使ったグルテンフリーのクリームシチュー(2〜3人前)を作ってみました。
まずはホワイトソース作りから。
耐熱容器に米ゲル(ライスジュレ150g)とバター(15g)を入れて湯煎(または電子レンジ500Wで2~3分)で温めて柔らかくします。
次に豆乳(180cc)を入れてハンドミキサーやゴムベラで均一になるまで混ぜ合わせて塩コショウで味を整えればホワイトソースの出来上がり!
そのホワイトソースを煮込んだお肉や野菜にシチューのルー代わりとして入れて、豆乳やコンソメで味を調整すれば、米ゲル(ライスジュレ)で作ったクリームシチューの完成です!シチュー特有のバタくさい感じはほとんど抑えられている上に、しっかりとしたコクが出ていて美味しかった!
このようにグルテンフリーで低カロリーなクリームシチューの他にも、パン作りやお菓子作りなど、様々な料理に利用できそうですね。
米ゲル(ライスジュレ)はどこで購入できる?
米ゲル(ライスジュレ)はどこで購入できるかというと、銀座の「茨城マルシェ(リニューアルのため秋まで休業中)、茨城県内のイオンのショッピングモール全店、またはヤンマーのオンラインショッピングモール、アマゾンでも販売してますが、まだまだ一般的には出回ってない状況です。
日本の食の未来を変えるかも知れない米ゲル(ライスジュレ)。小麦粉やゼラチンなどの代替品として、アレルギーをお持ちの方をはじめ、多くの皆さんに知っていただきたい商品だなと感じました。