こんにちは、東京散歩ぽです!
昨年に引き続き、三重県大台町商工会のお招きで地域活性化の旅に来ています。今回は三重県の木を使って木工製品を販売ししている「手づくり工房奥伊勢」さんでお話を伺いました。
築150年の古民家を改装したこちらではコーヒーがいただける素敵なギャラリーになっています。
「手づくり工房奥伊勢」のご主人、谷藤重美さん
こちらが「手づくり工房奥伊勢」のご主人、谷藤重美さん。若い頃は造形や絵を学んでいたという谷藤さんは設計事務所で内装の手伝いをしたあと、40代で大阪の物流系の会社で運搬システムを構築するSEとして、プログラミングだけでなく、作業で使う什器をはじめ、なんと移動販売車の設計などなんでも自分で作っていたそうです。
50歳を超えてから「このまま行くのか」と考えた谷藤さんは、残りは人生は自分のために時間を使いたいと、ここ大台町に移住。お兄さんと一緒にこの古民家を改造してギャラリーを作りました。
1階のギャラリーには谷藤さんが作った木工製品が所狭しと並べられています。
その中でも谷藤さんが力を入れているのが、ここ大台町の宮川の木で作った椅子。
とても味わいのある谷藤さんの椅子。
写真左がヒノキ(座面はスギ)で右がスギで作った椅子です。ヒノキの枝を使った椅子は独特に味わいがありますね。座面に使われているスギは断熱性、調湿性にも優れていて、板に触るとすぐに暖かくなることなどから家具を作るならスギの方がおすすめなんですって。
古民家の2階に上がらせていただきました、梁は大きな松の木が使われているそうです。歴史を感じます。
2階は一部吹き抜けになっていて1階から心地よい光が入ってきます。
2階のこちらのスペースには椅子などを作る材料のヒノキ(奥伊勢ひのき)がたくさんありました。
木の年輪は柔らかい夏目と堅い冬目があるそうで、材料となるヒノキは冬の間に採って、堅い冬目の皮を剥いて、金たわしで磨くとつるっとした仕上がりになるそうです。
ギャラリー1階にはカウンターとテーブル席があってコーヒー(400円)をいただけます。
谷藤さんは「カミさんが淹れた方が美味しいんだけどね」と言いながらもハンドドリップで丁寧に淹れてくれました。
焼きもののカップに淹れてもらったコーヒーは酸味のある僕好みの味わい。
コーヒー豆の仕入れメーカーの人からもその味わいは評価されているんだとか。
コーヒーを飲みながらみんなで話している時もモノづくりの話が止まらない谷藤さんは「大台町にクラフトマンロードを作りたい」と言ってた言葉が印象的でした。
大台町の移住者の先駆けである谷藤さん。今後はモノづくりを目指す、若者の指導もしてほしいな。
2017年11月23日(木・祝)〜26日(日)まで、三重県立美術館「県民ギャラリー」で開催されている「三重の木の椅子展」に谷藤さんの椅子も出展中です。
三重の木の椅子展
11月23日 - 26日 9:30-17:00 26日は15:00まで。
三重県立美術館 県民ギャラリー
25日 26日 は会場に居ります。
どうぞ宜しく。— 谷藤 重美 (@shigemitanifuji) 2017年11月22日
手づくり工房奥伊勢(ギャラリー奥伊勢)
住所:三重県大台町 1064
営業時間:10時~17時
定休日:月曜日
Webサイト:手づくり工房 ギャラリー奥伊勢
Facebookページ:手づくり工房 ギャラリー奥伊勢
大台町地域情報サイト「大台帳」:ギャラリー奥伊勢