大河ドラマ『真田丸』が大好きな東京散歩ぽです!好きが乗じて真田家のゆかりの地、信州上田に足を運んでみました。信州上田、長野善光寺、松代城下町を数回に渡ってお伝えする「真田丸さんぽ編」がスタートです!
上田城跡公園へ
東京から関越道、上信越道を乗り継いで約3時間30分。最初に訪れたのは天正11年(1583)に当時上田盆地を中心とする小県郡をおさめていた真田昌幸によって築き上げられた上田城跡公園にやってきました。真田昌幸とは、戦国時代の武将、真田信繁(幸村)のお父上です。大河ドラマ『真田丸』で言うところの草刈正雄さんが演じる武将ですね。
駐車場は何ヶ所かあるんですが上田城の南側に当たる「上田城跡駐車場」に車を止めました。こちらは上田城までちょっと歩きますが駐車料が無料なのと…
尼ヶ淵からの上田城の眺め
「尼ヶ淵」と呼ばれる断崖からの石垣と櫓の眺めがいいビュースポットになってます。今では綺麗に整備されていますが、真田家が築城した400年前、ここには川が流れていたんです。その様子は「VR上田城」というスマホアプリで見ることが出来ます。
スマホを立ち上げてこのアングルにかざしてみると…
お〜400年前はこんな感じで川が流れて自然のお堀のようになってたんですね。このあたりはブラタモリではおなじみの「河岸段丘」と呼ばれる急な断崖が天然の要害となってお城を守りました。
こちらは南櫓。下から見上げるとかなりの高さ。
こちらも400年前にはこんな切り立った断崖だったんですね。昌幸の築いた城は、関ヶ原の戦い直後に破却され、その後次の城主となった仙石忠政によって寛永3年に再建されました。現在ある石垣のほとんどは徳川時代に築き上げられたものと思われます。
立派な石垣を見ながら尼ヶ淵の川の跡を回って本丸入り口へと行きましょう。
尼ヶ淵を回って外堀の下を歩きます。こちらには『真田丸』ののぼりがたくさん。ここにはかつて鉄道が走ってたとか。外堀から上に上がる階段を上がって本丸を目指します。
こちらは二の丸橋。通常は車で中の駐車場に入れますが、今年は中にある「信州上田真田丸大河ドラマ館」が開館してるため、それまでは中の駐車場に車は入れられません。
二の丸橋を渡ると左手に「信州上田真田丸大河ドラマ館」が見えてきます。後で行ってみよ(^^ )
東虎口櫓門
大きな門が見えてきました!こちらが「東虎口櫓門」。さっき下から見上げてた南櫓(左)と門の右側に北櫓が見えます。こちらの立派な門は平成6年に復元されたそうです。仙石氏が城主の時代に再建された上田城は、7基の櫓と2基の櫓門が建てられましたが、明治維新後は西櫓以外は取り払われ、その後、城外に移築されていた2基の櫓が買い戻されました。
真田家が作ったから堀?
門の左手には「から堀」と石垣の向こうには最初に到着した駐車場が望めます。かなりの高い!
写真中央付近、から堀なのに排水口が見えます。真田の時代にはここにも水が満たされていたと考えられていてこの部分の石垣は真田家が作り上げたのではという説もあるそうです。
門の右手には内堀が見えます。こう見ると本当に鉄壁の守りですね!
場内最大の石「真田石」
その「東虎口櫓門」の手前に見えてくる大きな石。こちらが場内最大の石でその名も「真田石」。高さ2.5m、幅3mもある巨大な石は真田信之が松代城に移る際に、父昌幸の形見として運ぼうとしたところビクともしなかったという言い伝えが残っています。どうやって運んだんだろう?
東虎口櫓門をくぐって内側からの眺め
南櫓・北櫓・櫓門・西櫓が特別開放中
上田城南櫓・北櫓・櫓門・西櫓は2016年12月28日まで特別開放されています。こちらの観覧券売り場でチケットを購入して上がってみましょう。(櫓と櫓門は大人300円、高校生以上の学生200円、小学生100円。上田市立博物館と櫓の共通券は大人500円、高校生以上の学生300円、小学生150円。)
まずは南櫓へ。こちらには信繁所用の甲冑のレプリカと籠は真田幸村の兄で信之の妻、大蓮院の遺骸を上田まで運んだと伝える籠です。大蓮院は徳川家康の重臣の本多忠勝の娘の小松姫。大河ドラマ『真田丸』では吉田羊さんが演じてますね。
南櫓は2階に上がってみました。こちらには真田家の年表や上田城の模型などが展示されています。
「武者窓」と呼ばれる「格子窓」から尼ヶ淵の駐車場を眺めるとこんな眺め。
「狭間」と言われるこの窓から鉄砲で敵を狙ってたのかな。
南櫓と来た櫓の間には真田家の家紋「六文銭」の盾が置いてあったり。
眞田神社
さて南櫓・北櫓を出て西櫓へ向かう途中に「眞田神社」が現れます。
ここには「真田井戸」と呼ばれる井戸があり、深さは16.5m。実は抜け穴になっていて、太郎山の砦や上田藩主館につながっていたという言い伝えがあるそう!
本丸西櫓へ
真田井戸の横を抜けて、こちらの西櫓は真田家の後に入城した仙谷氏によって建てられた櫓で江戸時代から残る唯一の建物で南櫓・北櫓とともに長野県宝に指定されています。
西櫓からの眺め!真田信繁もここからの眺めを見てたのかな。
櫓を後にして東側のお堀を巡ってみましょう。
本丸土塁の隅欠(すみおとし)
このお堀は「本丸土塁の隅欠(すみおとし)」と呼ばれ、本丸をぐるっと囲む池の北東の方角にある切り込みで、上田城の特徴の一つです。北東が鬼門の方角にあたることから、土塁の隅に切り込みを入れて、鬼門除けとしたそうです。
お堀まわりをぐるりとさんぽ(^^ )
まとめ
ぐるりと1周して尼ヶ淵の駐車場に戻ってきました。
上田城跡には天守閣も残っていませんし、決して豪華なイメージの城ではありませんが、天然の崖を利用して作られたお城は2度にわたり徳川軍を撃退した難攻不落のお城としてとても見ごたえがありました。特にこの尼ヶ淵の駐車場からの上田城の眺めはすごくいいので、是非お城の南側から眺めてみてくださいね!
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上田城跡公園
住所:長野県上田市二の丸6263番地イ(上田駅から徒歩約12分・上田菅平ICから車で約15分)
公式サイト:http://www.ueda-cb.gr.jp/uedajo/index.html
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