旅好きブロガー東京散歩ぽです。
東京散歩ぽと言いながら、3年前くらいから東京以外の地域へもガンガン進出して最近では1年に数回は旅行行くようになりました。旅行に行けば必然的にブログネタもたくさん出来るのでその都度、たくさん記事を書いているんですが、中にはタイミングを逃したりしてお蔵入りになることもチラホラ。
そんな中、2016年6月21日に開催されたアジャイル・メディア・ネットワーク(AMN)の「レビューズ」「
ネタフル流「旅記事の書き方・現地での振る舞い方」
ブログブームがはじまるかなり以前の2003年からブログをはじめ、2006年には独立。これまでにEvernoteアンバサダー、カナダアルバータ州ソーシャルメディア観光大使、カルガリー名誉市民など多方面で活躍されている日本を代表するブロガーのお一人です。ちなみに上の写真は昨年から始まったコグレさんが運営するグループ旅ブログ「オジ旅」なんですが、コグレさんは顔出しNGのため、こちらには写ってません。
ターニングポイントはなんだったのか?
そんなコグレさんがこれまでの活動を振り返ると「情報発信をする側に回った」ということと「グループで情報発信する」ようになったのがターニングポイントとして大きかったそうです。
その中で何かの見込みがあるからやったわけではなく、好きだからとりあえずやってみるということが大事であるということと、やりはじめたら止めないことが「ネットでは大事なこと」として紹介されてました。継続することは難しいことですが一番大事なことですよね。
旅とブログは相性が良い
旅とブログは相性が良いというコグレさん。旅記事はアーカイブとして一つの観光ガイドにもなるので、東京散歩ぽでも地域でカテゴリー分けをしています。また最近では政府観光局や地方自治体、旅行会社などのメディアツアーも頻繁に開催されていて、コグレさんは2012年ごろから旅の仕事が立て続けに入ってくるようになり、なんと昨年は合計48泊49日もの旅をしていたとか。すごい!
ソーシャルメディア観光大使を務めるカナダアルバータ州には最初は仕事で訪問して勝手観光大使を名乗りつつ、たくさん記事を書いていたらいつの間にか指名が入って本当の観光大使になったなんてお話がありました。同じくカナダのカルガリー州も仕事で行ってたくさん記事を書いていたら気に入られて本当の名誉市民になるという偉業を成し遂げられました。
また「Ingress」という位置情報スマホゲームで1日10km歩いて、関連本を出しているコグレさんは最近マレーシアにも旅行してマレーシア最高峰のキナバル山(4,095.2m)の登頂にも成功したのは記憶にも新しいところ。しかも登山途中にもブログを更新してたりして、これには僕も本当にびっくりしました。
事実として広告代理店とPR代理店は旅ブロガーを探している
その他にも国内では鹿児島、富山、比叡山などなど、その多くは県主催のメディアツアーやブロガーツアーが開かれていて、それらは広告代理店やPR代理店を通して「旅に出るブロガー」を探しているそうです。
最近では僕もイベントや内覧会などをよくお誘いしてもらえるようになりましたが、未だこういったメディアツアーには参加したことがありません。いったいどのようにしたら目に止まるんでしょう?
旅記事のショーケースを作ることが大事
ただでさえ、ライバルの多い旅記事。有名人ではない限り一筋縄では読んでもられることはありません。コグレさんは自分の普段の旅行でどれだけクオリティの高い記事を書いて、それをまとめてショーケースを作っておくかということがポイントじゃないかと説明しました。
日頃の積み重ねも大事だけど、まとめ記事を作ったりとしっかりと読んでもられる工夫をすることも大事なんですね。
なぜ繰り返し呼ばれるのか?
ではなぜコグレさんが繰り返し呼ばれるのか。コグレさん独自の分析が披露されてました。
大事なのはアウトプット。
コグレさんの旅記事を見てると旅に出ている時からリアルタイムで旅の模様をブログで大量に更新しているんですよね。これは移動中に記事を書いて次の目的地に着いた時にはすでにアップするようにしているそうです。メディアツアーではかなりタイトなスケジュールで様々な場所を訪れるそうです。リアルタイム更新は”書かれないリスク”を減るためクライアント側からは「この人はいろんなこと書いてくれそうだな」とかなり印象に残せるそうです。
また現地が伝えて欲しいと思うことはもちろん、「それ書くの?」と言われるほどローカルな情報を書いたり、海外でのモバイルルーターや海外SIMの情報もブログに書いたりすると現地の方からは新たな発見があり喜ばれるそうです。
ネタフル流・旅記事の書き方
もう一つ大事なのはコミュニケーション。
メディアツアーにはブロガーの方や他の媒体の記者の方や自治体の方もいらっしゃいます。その中でどれだけ自分が心から本気で楽しんで相手も楽しむことができるのかがとても大事なことですし、本当に楽しければ、その熱もブログに反映されるとコグレさんは説きます。これ、本当そうですよね!
その上で独自の切り口やセンスやオリジナリティがあると印象に残ります。例えば自分の代わりにクマのぬいぐるみを毎回ブログに出している方は覚えられやすいそうです。うちも何か考えねば。
旅の当事者になることが大事
メディアツアーはスケジュールや宿泊地など全て旅程が決まっています。自分の行きたい場所や写真が必ずしも撮れるわけではありません。かといって決して受け身にならず、その旅を楽しむことがメディアツアーに繰り返し呼ばれる大事なことと言えそうです。
アウトプットとコミュニケーションが大事!
旅でブログを書くということは突き詰めると「コミュニケーション」と「アウトプット」が大事なんです。テレビの旅番組でもよく見ると同じタレントさんがよく出てくる場合がありますよね。おそらく、その人のレポートする力やスタッフ、現地の人とのコミュニケーションがうまくいってる人が結果的には多く呼ばれて毎回出ているのではないかとコグレさんは分析してました。
これはブログだけでなく全ての仕事に当てはまることですよね!
ネタフル流・旅記事の書き方
続いてコグレさんによるネタフル流・旅記事の書き方を披露してくださったので、こちらは抜粋してお伝えします。
- 見たままそのまま書く(誇張しない・バズることを狙ってない)
- 余計なことは意識しないで自分なりのガイドブックを作るような気持ちで
- いい意味で読者を意識しない(型にはまらず、楽しい経験を伝えることが大事)
- 1日分を1本にするのか旅先を1箇所ずつ書いた穂がいいのか
- 検索を考慮すると別れてた方がいい
- 読み物とした時は1本の方が良い
- 記事全体のリンク集のようなまとめページを作るようにしている
写真の話
- あまりデジカメを使わない(写真は撮って出し)
- ライブ感を重視してiPhoneで撮影することが多い
- iPhoneだからこそすぐに書ける
- どうやって撮っているか
- 人間が見ているものそのまま
- 見ている人を現場に連れて行く感覚
- 記事の流れを頭で作りながら行く感覚
- 看板やメニューなどもメモ代わりに撮影しておく
- 綺麗な写真を載せるなら同じように文章もきれてなくてはならない(文章が写真に負ける)
- 小さい写真ではなく大きい写真で(転送量との戦い)
- 文字もある程度の大きさがあったほうが見やすい
記事をたくさん書くコツ
- なんでも面白がること(深く考えて書けなくなるなら、まずは浅くても書く)
- 下書きしない(書き始めたら終わりまで書く)
- とりあえず写真を入れておく(テキストを書く勢いが大事なので写真だけ全部先に入れておく)
- スマホで下書きする
動画を取り入れる
最近始めた「オジ旅」では「QueuingCam」というアプリを使って旅の間にインスタントな動画を作成しYoutubeにアップしているそうです。
以前、僕も「Frame Blast」というアプリを使って撮ったことはあるんですが、旅記録を作るときにはこう言ったアプリが本当に役立つんですよね。旅の臨場感や熱量は動画でとてもわかりやすく伝えることができます。
オジ旅を始めたワケ
昨年はじめた「オジ旅」はブログの読者や仲間が年を取りはじめて、だんだんブログ人口が少なくなってきているのを危惧したコグレさんがもう一度、仲間となんかしたら面白いんじゃないかとはじめたブログです。「オジ旅」は気心知れた同世代の人たちとみんなで更新していくグループブログでブロガーの他にも建築士やデザイナーなど様々な視点で旅することによってブログに幅をもたせていると言います。
オジ旅シリーズは毎回、みなさん楽しそうな雰囲気が伝わってくるんですよね。最近ではスパリゾートハワイアンズや三菱電機の工場見学ツアーなど記事広告でもオファーが来るまでになってます。
広報担当者に聞いたブロガーに期待している店とは?
とある広報担当者に期待しているところを聴いたところ、文章写真を情報を伝える力(アクセス数を含めて)がやはり第一に期待されているそうです。
また何故、ブロガーを招待しようとしたのか聞いたところ、意外にもトラベルブロガーではなく幅広いトピックの記事を書いているブロガーを招待することが多いとか。なぜなら素直な視点で得た体験や情報を書いてもらえたり、違った視点を感じてもらえたりするからなんだとか。
また、良いことだけでなく、困ったことや嫌だったことも正直に書いてもらえるのは地元の方からも新たな発見があっていいそうです。
まとめ 旅ブログはアウトプットとコミュニケーション!
まとめとしては「旅ブログで大事なこと」は「アウトプット」「コミュニケーション」急に出てきましたが「関係性の明示」が挙げられました。これはブログだけでなく、世の中一般にも言えることですが、すべてのお仕事はお客様がいます。仕事を一緒にやっていく仲間がいます。みんな同じ”人”なんですよね。人が嫌がることをすれば因果応報、すべては自分に返ってくるでしょう。もしメディアツアーに呼ばれてもそこでの振る舞いが悪ければ、その後、呼ばれることはありません。そこは第一前提としてそれプラス、クライアントから求められている以上のアウトプットをしたり、記事広告の場合は関係性の明示をすることがとても大事ということを改めて肝に銘じました。
本当に本で出してもいいくらいの濃い内容の「ネタフル」コグレさんのブロガーレベルアップ講座は本当に勉強になりました。コグレさん、ありがとうございました!
このあとAMNの中山さんより「FAMツアー入門」のセッションがあったんですが、さすがに長くなりましたので、こちらは別記事にて。AMNが運営する「レビューズ」「LINKトラベラーズ」では定期的にこのようなブロガー勉強会をやっているのでまた参加したいと思います!