代々木上原で29年続く「笹吟」に若き二代目が就任!受け継がれる旬の料理と日本酒の奥深さを体感してきた

こんにちは、東京散歩ぽです。

代々木上原で長年愛されてきた旬のお惣菜と地酒が楽しめる店「笹吟(ささぎん)」に二代目店主が2025年7月7日(月)に就任。今回は就任に先駆けて行われたメディア向け内覧会の模様をお伝えします!

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創業29年・お惣菜と地酒が楽しめる店「笹吟」へ

創業29年・お惣菜と地酒が楽しめる店「笹吟」へ

おしゃれなお店が立ち並ぶ代々木上原ですが、東京メトロ・小田急線「代々木上原」駅南口から歩いてすぐのところに1996年から29年続く「笹吟」があります。

こちらは洋食店のオーナー兼ソムリエだった成田満さんが、和食と日本酒の魅力に惹かれ立ち上げたこの店は、「しっかりと手の込んだ料理でありながら和食割烹よりはしきいが低く」という独自のコンセプトで多くの常連客に親しまれてきました。

2021年には「ミシュランガイド東京」のビブグルマンに選出され、料理の確かな技術と丁寧な仕事ぶりが高く評価されましたが、成田さんは体力面などを理由に勇退を決意。代々木上原周辺の飲食店を運営するなど、飲食業界に長く携わってきた近藤大輔さんが新たに設立した「株式会社代々木上原」が「笹吟」の経営を継承することとなったそうです。

「笹吟」の店内へ

創業29年・お惣菜と地酒が楽しめる店「笹吟」店内

店内に入ってみると、テーブル席や、

創業29年・お惣菜と地酒が楽しめる店「笹吟」店内

居心地の良さそうな座敷席、

創業29年・お惣菜と地酒が楽しめる店「笹吟」店内

さらにはカウンター席(10席)を含む37席があります。

「笹吟」のメニュー

「笹吟」のメニュー

「笹吟」のメニューはこちら!

料理は長年「笹吟」を支えてきた料理長・高柳登志夫さんが引き続き担当。旬の素材にこだわり、お造り、焼物、煮物をはじめ、手間ひまを惜しまず丁寧に仕上げられた「和え物」は常時20種類もあるそうです。

鯛の薄造り
鯛の薄造り

鯛の薄造り(税込1,800円)は、天然鯛の魅力を最大限に引き出した一皿。

めばるの煮付
めばるの煮付

「めばるの煮付(大きさによって価格が変動)」は、注文を受けてからじっくりと煮上げる「笹吟」定番の一品です。

鯛潮汁
鯛潮汁

「鯛潮汁」には鯛がたっぷりと入っています。

だし巻き玉子
だし巻き玉子

定番の「だし巻き玉子」。こちらは試食でいただきました。大根おろしでいただく「だし巻き玉子」は間違いないおいしさです。

「焼きとうもろこし真丈(税込1,250円)」は、焼きとうもろこしの芯の部分にすり身を詰めた一品です。

桃とスナップえんどうの白和え
桃とスナップえんどうの白和え

「桃とスナップえんどうの白和え」は、桃の瑞々しさとスナップえんどうのシャキシャキした食感をクリーミーでなめらかな白和えが、全体をやさしくまとめています。

日本酒メニュー

「笹吟」の日本酒メニュー

 

「笹吟」の日本酒メニューはこちら。日本各地の蔵元から厳選された60種類以上の日本酒が楽しめます。

福祝 辛口純米 山田錦70(千葉県 藤平酒造) 貴夏の純米生 TAKE1(山口県 永山本家酒造場) 玄宰 特別純米(福島県 末廣酒造)

この日の試食会では、こちらの3種類の日本酒を試飲させていただきました。

  • 福祝 辛口純米 山田錦70(千葉県 藤平酒造)
  • 貴夏の純米生 TAKE1(山口県 永山本家酒造場)
  • 玄宰 特別純米(福島県 末廣酒造)

貴夏の純米生 TAKE1(山口県 永山本家酒造場)

まずは「貴夏の純米生 TAKE1(山口県 永山本家酒造場)」を一献。

玄宰 特別純米を一献
貴夏の純米生 TAKE1を一献

この日は当ブログでもすっかりおなじみのお酒大好きライター・奥野大児さんにこちらの3種類の日本酒の飲み心地を聞いてみました。

「暑くなると飲みたくなる味わいの日本酒があって、『貴夏の純米生 TAKE1』は夏酒ならではの爽やかさが良いね!」(奥野さん)

福祝 辛口純米 山田錦70(千葉県 藤平酒造)」。

続いては「福祝 辛口純米 山田錦70(千葉県 藤平酒造)」。

「磨きが70で辛口と言いつつ、しっかりと日本酒らしさが出てていいね。個人的に大好きなお酒」(奥野さん)

帆立とゴーヤの酒盗玉子和え
帆立とゴーヤの酒盗玉子和え

「福祝 辛口純米 山田錦70」には「帆立とゴーヤの酒盗玉子和え(税込950円)」との相性がぴったり。

こうした組み合わせを教えてくれるのも嬉しいですね。帆立の甘みに、ゴーヤのほろ苦さが絶妙にマッチした一品です。

皮鯨の味噌漬け
皮鯨の味噌漬け

酒の肴には「皮鯨の味噌漬け」がぴったり。鯨肉の脂と味噌の風味が日本酒の味をさらに引き立てます。

玄宰 特別純米(福島県 末廣酒造)
玄宰 特別純米(福島県 末廣酒造)

最後は「玄宰 特別純米(福島県 末廣酒造)」を試飲。

「旨味感がすごい。25年くらい前の『旨酒ブーム』の頃の特徴がよく出てる。福島のお酒は美味しいお酒が本当に多いですね」(奥野さん)

すっぽん雑炊
すっぽん雑炊

最後にいただいたのは「すっぽん雑炊(税込950円)」。

「これは元気が出る!」と奥野さんも太鼓判
「これは元気が出る!」と奥野さんも太鼓判

活きすっぽんをお店で丁寧に煮出した出汁には旨味がたっぷり!締めにぴったりの雑炊です。

二代目店主の田中颯(たなか はやて)さん

二代目店主の田中颯(たなか はやて)さん
二代目店主の田中颯さん

二代目店主に就任した田中颯(たなか はやて)さんは埼玉県出身・1995年生まれ。

大学卒業後に「はせがわ酒店」に入社し東京ソラマチ店やグランスタ東京店で3年間、お酒の知識を徹底的に学んだといいます。その後は「未来日本酒店」、新潟県上越市の酒蔵「妙高酒造」で営業職や、浅野日本酒店などで経験を重ね、日本酒の知識と料理とのペアリング、提案力を多角的に磨いてきた若きプロフェッショナルです。

田中さんは「料理は一流ですので、各地の地酒やなかなか飲めない日本酒をまだ飲んだことのない若い世代にも伝えていきたいです」と意気込みを話していました。料理に合う日本酒の相談にも丁寧に応じてくれるので、日本酒初心者の方も安心して楽しめそうです。冬には熱燗も楽しめるそうなので、季節ごとにおいしいお酒と料理が楽しめそうです。

今後は今までのお客さんも大切にしながら、若い世代にもお店を知ってもらえるようSNSでも情報を発信していかれるそうです。

時代が移りゆく中、二代目店主を迎えて新たな一歩を踏み出した「笹吟」。創業者の成田さんの想いをしっかりと受け継ぎながら、若き二代目店主・田中さんの覚悟と情熱が料理と日本酒を通じて確かに感じられました。

四季の恵みを生かした伝統の味と、珠玉の日本酒を次世代へとつないでいく。これからの「笹吟」に、ますます期待が高まります。

公式Instagram:sasagin_yoyogiuehara

笹吟

所在地:東京都渋谷区上原1-32-15 第二小林ビル1階
電話番号:03-5454-3715
営業時間:17:00~23:00(L.O. フード21:45/ドリンク22:30)
※当面、焼き物・煮物・土曜限定メニューはL.O.21:00
定休日:日曜・祝日
席数:37席(カウンター10席)

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