こんにちは、東京散歩ぽです!
プリンスグランドリゾート箱根の春旅をお伝えしています。芦ノ湖のアクティビティを体験した後はこの日のお宿「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」に到着しました。
目次
建築家・村野藤吾が設計した「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」
1978年(昭和53年)に建てられた「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」は、建築家の村野藤吾が晩年の87歳の時に設計した作品のひとつです。
建物はフロント・ロビーなどがある本館と円形が印象的な東棟、西棟、別館の4つに分かれています。本館のフロントから東棟、西棟に続くメインロビーは大聖堂のようなシンメトリーが印象的です。
インド砂岩を多用したロビーからは柔らかな陽の光とホテル敷地の庭園と芦ノ湖畔が望めます。
「スワンチェア」やテーブルも村野藤吾が設計したそうで、座面を敢えて低く設計することで、天井をさらに高く感じることができます。
こちらの階段を降りて、左が東棟、右が西棟に続きます。
曲線が美しい特徴的な階段も見どころのひとつ。ちなみに絨毯のデザインも村野藤吾の作ったのだそう。
ステンレス製の手すりは、村野藤吾がフリーハンドで設計したそうです。無駄がなく、50年近く経っても古びた印象をまったく感じさせない、洗練されたデザインです。
フロント・ロビー階に続く、こちらの螺旋階段は、
階上から見下ろすと、ハート型に見えると近年はSNSでも話題に。
こちらでウェディングフォトを撮影するカップルも多いそうですよ!
本館1階からスーベニアショップに続くこちらのラウンジは、真っ赤な絨毯と昭和レトロな雰囲気が漂う豪華なソファが印象的。
西棟GFのメイン ダイニングルーム ル・トリアノンは建物の曲線美を存分に楽しめます。天井には村野藤吾がデザインした女性の顔が3つ合わさった照明が印象的です。
かつては「倶楽部」があったという、スーベニアショップの奥の一角にはメイン ダイニングルーム ル・トリアノンの壁にも施されたバラのタイルが敷き詰められたところがあり、当時はグランドピアノが置かれていたそう。建物のいたるところに、村野藤吾の思いが込められています。
フォレストツインルームの客室
「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の客室数は全135室。この日は「フォレストツインルーム」の客室に宿泊体験させていただきました。
客室面積は38㎡。丸い円形の建物なので、扇形のように客室の奥になるほど幅が広くゆったりと過ごせました。
ツインベッド(幅1,420mm×長さ2,080mm×高さ530mm)も幅広でゆっくり休めます。
ウェットエリアは鏡が大きくてアメニティも充実。
トイレとバスルーム。施設内に温泉があるため、バスは利用しませんでした。
バルコニーからホテル敷地の庭園が目の前。野鳥のさえずりも聞こえてきます♪
ホテル入口の反対側の庭園からは芦ノ湖畔の大自然を眺めながらゆったりと過ごせます。
庭園から見る「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の建物。村野藤吾は設計にあたり、3年ほどこの地に足繁く通ったそう。芦ノ湖畔の優れた景観を損なわないよう、建設当時は一木一石をたりとも動かすことなく『自然との境界線を限りなく曖昧にしたい』との思いを設計コンセプトに込めたと言います。
近年「箱根はとても混んでいる」というイメージが僕の中であったのですが、この場所から見る光景は遊覧船以外の人工物はほぼ見えることのない別世界で心が癒やされました。
宿泊者限定「芦ノ湖畔の一本桜BAR」が4月中旬ごろから開催

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖からすぐ近くの「箱根園」には、樹齢100年にもなる「湖畔の一本桜」が毎年4月中旬頃に開花するそうです。
それに合わせて宿泊者限定のイベント「芦ノ湖畔の一本桜BAR」が開催されます。
この日はデモを体験させていただきました。「湖畔の一本桜」のすぐ近くにバーカウンターが設置され、桜色のシャンパンやワイン、日本酒、お茶などの5種類のドリンクがフリーフローで楽しめます。
桜色のシャンパンがシュワシュワ♪
17時30分からはライトアップされ、バーカウンター周辺には縁台や和傘を設置。桜色のドリンクを楽しみながら、一本桜を撮影しましょう!
開催日程は桜の開花予定により決まるため、
「芦ノ湖畔の一本桜BAR」実施概要
時間:ライトアップ 5:30P.M.~10:00P.M.
ドリンク提供 7:00P.M.~8:00P.M.
料金:ドリンク料金 無料
※ご宿泊のお客さま以外への提供は予定しておりません。
対象:ザ・プリンス 箱根芦ノ湖 ご宿泊者
※桜の開花状況によって日程が変更になる場合があります。
夕食前に館内を再び巡ってみました。
庭園はライトアップされていて、幻想的な雰囲気に。
透明なドーム型テントが設置されていて、こちらでもゆっくりとできました。
ディナービュッフェ
夕食は別館にある「レストラン レイクサイドグリル」にて、ディナービュッフェを堪能。
国産牛のローストビーフをはじめ、オードブル、お寿司、天ぷら、点心、パスタ、ジェラートやケーキなど、和洋折衷のフードやスイーツがビュッフェ形式で楽しめました。
蛸川温泉 箱根 湖畔の湯

夕食後は別館にある「蛸川(たこがわ)温泉 箱根 湖畔の湯」の温泉へ。内湯とともに露天風呂、ミストサウナがあり、旅の疲れが取れました。
電動アシスト付き自転車をレンタルして箱根神社へ
翌朝、電動アシスト付き自転車をレンタルして、ホテルから10分ほどの「箱根神社」に向かいました。
道中、多少のアップダウンはあるものの電動アシスト機能でラクラク。まだ人の少ない朝に参拝です。
箱根屈指のパワースポットとして知られる「箱根神社」。
朝は霧がかってましたが、日が登るにつれて霧が晴れて荘厳な雰囲気です。
そのお隣には前回の記事でもご紹介した、九頭龍神社 新宮があります。さらに箱根山の頂上には奥宮の箱根元宮があり、この「箱根三社」を合わせて巡ることでさらに開運につながるそう!
絶景日帰り温泉 龍宮殿の温泉で朝風呂

参拝後は「絶景日帰り温泉 龍宮殿」本館へ。ザ・プリンス 箱根芦ノ湖の宿泊者は朝の時間帯に本館の温泉を利用することができます。

内風呂と露天風呂があり、天気が良ければ芦ノ湖と富士山も見られるそう!
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉の弱アルカリ性(Ph7.7)のため湯ざめしにくく、美肌効果も期待できるそうです。
レストラン レイクサイドグリルで朝食を
ホテルに戻ったら、レストラン レイクサイドグリルで朝食を。
作りたてのオムレツをはじめ、蒲鉾など地元・小田原の名産品もたっぷりと食べて、ビタミンチャージです!
朝食後は、再び芦ノ湖畔を散歩。この日はあいにく、富士山は見えなかったものの、天気が良ければ芦ノ湖とともに富士山も望めるので、旅の良い思い出となりそうですね。
「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」は、芦ノ湖畔に景色に融合するような村野藤吾の名建築と温泉・食・パワースポットがギュッと凝縮した特別なホテルでした。
取材協力:株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド
箱根・芦ノ湖畔のホテル ザ・プリンス 箱根芦ノ湖(公式サイト)
ザ・プリンス 箱根芦ノ湖
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根144