こんにちは、東京散歩ぽです!
今回は奥野大児さんと小田原へ。「おいしい学校」の講義シリーズに参加して、小田原の地元ならでは、食を学んできました。
「おいしい学校」とは
一般社団法人おいしい未来研究所が手掛ける「おいしい学校」は、「“おいしい”感性と知性を育て、食文化を継承する実践者を増やす」ことをビジョンに、この春から食に関するいろいろな講義がスタート。
今回は4月13日に開催された「生活観光 この街に住んだらどんな暮らしをするだろう【小田原編】」に実際に参加してきました。
この日の講義は小田原でゲストハウス「Tipy records inn(ティピー レコーズ イン)」を営むコアゼユウスケさん(写真左)のアテンドで、小田原の地元民が訪れるお店などを散歩して回ります。
もうひとりは以前、僕が書いていたWEBメディアの編集長をされていて、現在は「おいしい学校」で働いている山田和正さん(写真右)。おふたりとも小田原在住で、地元の食にめちゃくちゃ詳しいエキスパートです。
今回のイベントでは、所々で立ち寄るお店で参加者が食材を購入して、それを具材に小田原ならではのオリジナル味噌汁を作ります。夕方からは、そのお味噌汁と小田原の食材で夕飯を食べますよ!
炊飯器を18時にセットして、出発地点となるゲストハウスをスタート!
小田原さんぽへ出発
小田原の街へと繰り出します。
まず訪れたのは小田原駅からもほど近い鮮魚店「魚國商店」。
創業は明治44年と110年以上続く老舗の鮮魚店です。毎朝、小田原魚市場から仕入れた新鮮な魚介類が手に入るとあって地元でも絶大な信頼が寄せられているそう。
この日は1人500円の予算で、お刺身盛り合わせ(おまかせ)を作ってもらうことに。どんなお刺身が出てくるかお楽しみです。
「魚國商店」のすぐ隣りにある「ドン・キホーテ小田原店」の入口横にはなんと、お味噌の自動販売機が期間限定で設置されているそう。
江戸時代創業で約170年の歴史がある「加藤兵太郎商店」のお味噌を販売しています。
お味噌汁のベースとなるお味噌はここから購入!
人気の「白味噌」と「合わせ味噌」の2種類にしました。
奥野さんもぶらぶら散歩楽しそう!
所々でコアゼさんが小田原の歴史をレクチャーしてくれます。
小田原と言えば、初代の北条早雲から五代に渡って関東一円を支配した戦国武将・北条氏の本拠地。駅近くにある小田原城を中心に今ある街のほとんどは小田原城内だったそう。そうしたことから老舗のお店が今もなお多く残ります。
小田原の「銀座通り」を南下していくと、おしゃれなお店を発見。こちらは湯河原でとうふや生ゆばを販売する「湯河原 十二庵」が手掛ける「十二庵キッチン」。
豆腐はもちろんのこと、お揚げやおからを使ったお惣菜や新鮮な野菜も。店内の奥では、お豆腐の定食なども食べられるみたい。
豆乳とおからを使用したヘルシーな「ドーナツ」も販売していたので、購入してみました。
神奈川生まれの柑橘類「湘南ゴールド」が入っていて、爽やかな味わいのドーナツです。
「銀座通り」を進んで行くと時間が止まったような建物が。
こちらは昭和26年創業の「とんかつ梅月」。この日は残念ながらお休みでしたが、とんかつやカツカレーのほか、コロッケも購入できるそう!
こちらは明治26年創業の天丼やお寿司などが楽しめる日本料理店「だるま」。
建物は唐破風入母屋造りで国の有形登録文化財にも指定されているそう。街のいたるところに歴史的な建物が残ります。
こちらの「小田原宿なりわい交流館」は、昭和7年に建設された旧網問屋を再整備した建物。
小田原の典型的な商家の造りである「出桁造り」が特徴的です。
この日は市内で日本酒のウォークラリーイベントが開かれていたようで、各所で日本酒を販売していました。
奥野さんが持っているのは神奈川県茅ヶ崎市の酒蔵「熊澤酒造」の日本酒「天青(てんせい)」。
美味しそうに飲み干します(^^)
「小田原宿なりわい交流館」横の道を進むと「小田原かまぼこ通り」にきました。
ここは12軒の小田原かまぼこ店をはじめ、干物屋、鰹節屋、料亭、飲食店、和菓子屋など30店舗あまりが連なるエリア。
こちらの「小田原 籠清」は110年の歴史があるかまぼこ店です。
この日はイベントで、地域の名産品などを販売していました。
奥野さんは創業70年以上の最中工房「小田原種秀」の最中のかわをゲット。
これをお味噌汁の具に入れるんですね。これはナイスなアイデア!
ちなみに僕はこの通りにある「鈴木製餡所」の粒あんを購入したんですが、これがめちゃくちゃうまい。小分けで冷凍保存して、定期的にあんバタートーストを楽しんでいます(^^)
こちらの「籠常商店」は130年以上続く、かつお節など削り節専門の老舗。
ご主人が対応してくださって、かつお節やそうだ節、さば節などの削り節について詳しく教えて下さいました。
試食もしたんですが、燻し方や削り方によっても全然味わいが違うんですね。
ここでちょっと休憩ということで、トンネルの中を潜っていくと、
小田原の海が一望できるスポットに到着!
小田原駅からわりと近くて、地元の方の憩いの場として親しまれているそうです。
波の音っていいよね。
続いて訪れたのは梅干と佃煮の専門店「欄干橋 ちん里う」。
こちらでは、小田原のオリジナル梅「小田原十郎梅」の梅干しをはじめ、梅の商品や佃煮などを販売しています。
「欄干橋 ちん里う」のご主人によると小田原十郎梅は「皮が薄くて実が厚いのが特徴」。実際に十郎梅の梅干しを購入したんですが、しっかりとすっぱくて昔ながらの梅干しです。
ほかにも「のし梅」や「梅ジュース」の素も販売していたので、いろいろ購入。
梅ジュースは炭酸割りでいただいています(おいしい)。
「ちん里う」の先にある「箱根口ガレージ 報徳広場」には、かつて小田原駅〜板橋駅間を走っていた路面電車「モハ202号」が設置されています。
この車両は、引退後に長崎で活躍していましたが、地元のみなさんがクラウドファンディングなどで寄せられた支援金を活用して小田原に里帰りさせたそう。地元のみなさんの地元愛を感じます。
ちなみにこの日は入りませんでしたが、路面電車のすぐお隣には「きんじろうカフェ&グリル」もあり、こちらも雰囲気が良さそうでした。
その後もちょくちょく食べ歩きをしつつ、小田原城へ到着!
この時は小田原も桜が見頃を迎えていて、多くの人で賑わっていました。
お城を彩る桜とお濠に浮かぶ花筏。儚く散った北条氏ですが、その遺構は今もなお小田原の人々によって受け継がれています。
さて、最後は小田原駅からすぐ近くに2021年にオープンした「ミナカ小田原」へ。
こちらは先日お伝えした「豊洲 先客万来」にも出店している万葉倶楽部が手掛ける複合商業施設として人気のスポット。
屋上階には海を眺めながら入れる足湯も楽しめます。
さらに小田原駅を走行する新幹線の姿も眺められる絶景スポットです。
小田原城も目の前!
海とお城と一緒に撮影できるスポットはなかなかありませんね!
小田原オリジナル味噌汁を作ってみる!
ということで小田原散策を終えて、再びゲストハウスへ。
参加者のみなさんが購入した小田原の地元食材をつかって、小田原オリジナル味噌汁を作ります。
完成した味噌汁がこちら!
野菜中心のお味噌汁ですが、いろいろな素材が入った絶品お味噌汁が完成しました。奥野さんの最中もいい仕事しています!
そして、最初に訪れた「魚國商店」で作ってもらったお刺身盛り合わせがこちら!優勝!
カワハギの肝もついていて肝醤油で小田原の食を堪能しました。
参加者のみなさんとの宴が終わって帰路へ。実はこの日は午前中に小田原に到着して、奥野さんとあちこち巡っていたので約18,000歩ほど歩いてました。
「おいしい学校」は今後もいろいろな食に関する講義が行われるそうですよ!
参加者のみなさん、運営のみなさん、ありがとうございました!
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