【千葉・富津】古代遺跡発見!?「燈籠坂大師の切通しトンネル」

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ここはどこかの古代遺跡? アリゾナのアンテロープ・キャニオン? はたまた、トルコのカッパドキア? 実はここ、千葉県富津市なんです。千葉県富津市でブレイク寸前のスポット「燈籠坂大師(とうろうざかだいし)の切通しトンネル」をご紹介します。

本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2019年1月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。

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東京湾フェリーで千葉県・金谷港へ

房総半島へは神奈川県・久里浜港から東京湾フェリーで約40分

房総半島へは神奈川県・久里浜港から東京湾フェリーで約40分

ドライブコースとしても人気の千葉県・房総エリア。都心からなら東京湾アクアラインを経由して行く方法がポピュラーですが、神奈川エリアからなら久里浜港から東京湾フェリーに乗って、金谷港まで約40分の船旅を楽しむのもいいでしょう。

「灯籠坂大師の切通しトンネル」へ続くトンネル

「灯籠坂大師の切通しトンネル」へ続くトンネル

「燈籠坂大師の切通しトンネル」は、東京湾フェリー金谷港から車でわずか8分ほどのところにあります。木更津市から館山市を結ぶ国道127号線(通称:内房なぎさライン)から専用駐車場に入り、まずは燈籠坂大師の切通しトンネルへと続く、入り口のトンネルを通ります。JR内房線の下を通る手掘りのトンネルをくぐって先に進むと……。

入り口のトンネルは、普通の手掘りトンネル

入り口のトンネルは、普通の手掘りトンネル

「燈籠坂大師の切通しトンネル」に到着

燈籠坂大師の切通しトンネル

燈籠坂大師の切通しトンネル

突如現れるポッカリと空いた巨大な穴。ここが「燈籠坂大師の切通しトンネル」です。

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燈籠坂大師堂へと続く参道

燈籠坂大師堂へと続く参道

高さ約10メートル、長さ100メートルもあるこの大きなトンネルは、この先にある東善寺の飛地境内。その昔、弘法大師が行脚中にこの地に立ち寄り岩に刻んだ自画像を、地域の人々が常夜灯を灯して海上安全の灯台としたことから「燈籠坂大師」と呼ばれるようになったそうです。

神秘的な空間が広がる

神秘的な空間が広がる

このトンネルは当初、燈籠坂大師堂の北側にあった造海城(つくろみじょう)という城山の尾根に通じるために、明治から大正時代に掘られましたが、昭和初期に地元の住民によって、今の形まで切り下げ工事が行われ、このような高さのあるトンネルになったそうです。西から差し込む陽の光がトンネル内を温かく包んで、まるで海外の古代遺跡のような神秘的な空間が広がっていました。

反対側の出口は、高さ10メートルの高い壁が続く

反対側の出口は、高さ10メートルの高い壁が続く

反対側の出口から見上げてみると、天井は抜けていて、左右が高い壁に囲まれていること、その岩山の断面もよくわかります。最近は、ツーリング途中のライダーにも人気で、インスタグラムではこのトンネルに自分のバイクを並べて撮影した写真投稿がたくさんあります。

「燈籠坂大師の切通しトンネル」は、人の手によって造られた、古代遺跡のような珍しい光景が広がるスポットでした。

取材協力:アクアラインイースト観光連盟 撮影協力:朝香

燈籠坂大師の切通しトンネル

所在地:千葉県富津市竹岡~萩生
駐車場:普通車5〜6台
アクセス:電車/JR内房線「竹岡」駅から徒歩約20分 車/東京湾フェリー金谷港から約8分、または東京湾アクアライン海ほたるPAから館山自動車道「富津中央IC」を経て約15分

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