北海道旭川市にある「近藤染工場」は、1898(明治31)年の創業以来、120年にわたって職人が刷毛を使って手作業で染める「刷毛引き本染め」の伝統を守ってきた老舗の染工場です。
本記事は世界文化社運営のメディア「レアニッポン」にて2018年10月に掲載されたものですが、「レアニッポン」閉鎖に伴い、当ブログに記事を移行し加筆しました。
近藤染工場へ
新しい船の進水式の際、漁師仲間から大漁旗が贈られる文化が今も残る北海道。こちらの店舗では一枚物の大漁旗はもちろん、のれん、のぼり、半纏、横断幕、など多岐にわたる染め物の製品が作られています。観光客には、手ぬぐいや風呂敷が旭川土産として人気です。

近藤染工場の裏側へ潜入。下絵~のり置き~乾燥の工程



翌日は、いよいよ染めの工程

水洗いの工程では大雪山系の綺麗な水を使ってのりを落とし、最後に縫製すれば大漁旗のでき上がり! 大漁旗は年間数百枚の注文があるそうで、今ではお子さんの誕生祝いや長寿のお祝いに大漁旗を贈る方もいるそうです。

撮影/武蔵俊介
近藤染工場
住所:北海道旭川市1条通3丁目右1号
営業時間:8時〜17時
定休:日曜、祝日(土曜不定休)
URL:http://www.kondo-some.co.jp/