こんにちは、東京散歩ぽです!
2018年6月13日(水)から6月24日(日)まで、六本木の国立新美術館をメイン会場に開催される「第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」を取材してきました!今回は報道向けの内覧会の模様をお伝えします。
4,192作品から選ばれた受賞作品が一同展示
第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展ではアート、エンターテイメント、アニメーション、マンガの4部門に世界98の国と地域から応募された4,192作品の中から厳正に審査され選ばれた全受賞作品と功労賞受賞者の功績などが展示されている入場無料の作品展です。
国立新美術館では34の受賞作品が見られます。今回はその一部ご紹介します。
アート部門
アート部門優秀賞に輝いた『アバターズ』は車、電話、カラーコーンなどのオブジェクトにカメラ、マイク、モーターが組み込まれ、ネットに接続。鑑賞者はウェブブラウザからログイン(憑依)して操作でき、他の鑑賞者とコミュニケーションできます。
懐かしの黒電話にもカメラが取り付けてあり、世界中の誰かと直接話すこともできるそう。
サーキュレーターやカラーコーン、植木には車が付いていてログインした人が前後に移動させることも出来ます。
ただのモノなのに、誰かが操作(見ている)と認識している瞬間から思わず手を降ってみたくなったりと、IoT時代の新たな関係性を垣間見ることが出来て面白かったです。
会期中の開館時間帯はこちらのサイトからオブジェクトにログイン(憑依)できるそうですよ!
マンガ部門にはマンガライブラリーも
マンガ部門のエリアでは大賞に輝いた池辺葵さんの『ねぇ、ママ』をはじめ、マンガ部門の受賞作品・審査委員会推薦作品の37タイトル全巻が自由に読めるマンガライブラリー設置されています。
アニメーション部門
アニメーション部門は2016年に公開された片渕須直監督の『この世界の片隅に』と湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』が大賞を受賞。
展示では原画や人物設定・背景などファンには堪らない作品の数々が展示してあります。また奥にある上映ブースでは2作品の関連映像が観られますよ!
エンターテイメント部門
エンターテイメント部門は体験系の展示が盛りだくさん。優秀賞に輝いた『PaintsChainer(ペインツチェイナー)』はアップロードした漫画や線画をAIが自動で着色してくれるというウェブアプリケーション。
実演してもらったんですが、ほんとに一瞬でモノクロの漫画が自動着色でカラー作品になります。これすごい。
60万のイラストを学習しているというAIは着色もかなり自然でした。もちろん任意の色に変更も可能。プログラムはオープンソースで公開されているそうで、今後の展開も楽しみです。
エンターテイメント部門の大賞は2016年に発表されたPlayStation4のゲームソフト『人喰いの大鷲トリコ』が受賞。
『ICO』や『ワンダと巨像』など独自の世界観で世界中から支持を集める上田文人さんが手がけるこちらの作品。展示では巨大なスクリーンに映し出されたトリコに小さな樽を持って近づくと、トリコが興味深けに近づいてきてその樽を持とうとすると、
樽がゴロゴロ #jmaf pic.twitter.com/R1ChvAQnmf
— 東京散歩ぽ@中川マナブ (@tokyosanpopo) 2018年6月12日
↑実際に持ち上げられたかのように樽がグルグルと動きますよ!
また、トリコが苦手な盾を持って近づくと、トリコが怯えて後ろに下がってしまう仕掛けもあり、まるでゲームの中に入ったような体験が出来ました。
功労賞は株式会社タミヤの田宮俊作さん
日本のメディア芸術界に大きく貢献した方に贈られる「功労賞」はマンガ家の竹内オサムさんと株式会社タミヤの代表取締役会長兼社長の田宮俊作さんが受賞しました。
こちらのブースでは戦闘機や戦車、ミニ四駆などタミヤの模型が数多く展示されています。
取材中、アニメーション部門大賞を受賞した『この世界の片隅に』の片渕須直監督と功労賞を受賞した、株式会社タミヤの田宮俊作会長の貴重なツーショットが撮影できました。
お二人はタミヤの模型を観ながら、しばし談笑されている姿が印象的でした。
音声アプリが期間限定 無料配信中!
「第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」の展示作品の概要と受賞理由などを音声で聴ける音声アプリが期間限定で無料配信中です。
アプリで作品の概要を聞きながら鑑賞すれば作品への理解もより深まりますね。
アニメーション部門の大賞を受賞した『この世界の片隅に』の片渕須直監督と『夜明け告げるルーのうた』の湯浅政明監督の受賞者コメントも収録されてますよ!
受賞作品展・関連イベントも全て入場無料
「第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」は六本木の国立新美術館をメイン会場にTOHOシネマズ六本木ヒルズ、インターナショナル・デザイン・リエゾン・センター、スーパー・デラックス、表参道ヒルズ、ルミネ新宿などサテライト会場でも関連イベント開催されます。(※事前申し込み制のイベントもあり)
国立新美術館の作品展をはじめ、全てのイベントが無料で参加できますよ!
会期は6月24日(日)までですので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね!
第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展概要
会期:2018年6月13日(水)~6月24日(日)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(※6/19は休館)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター、スーパー・デラックス、表参道ヒルズ、ルミネ新宿 他
開館時間:国立新美術館 企画展示室2E 10:00〜18:00(金・土は20時まで ※入場は閉館の30分前まで)
※開館時間は会場によって異なります。
入場料:無料
公式サイト:http://festival.j-mediaarts.jp/
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