街を愛して行動する「好キル」を持つ人を増やすことがシティプロモーションに繋がる / 地域ブロガーの会【2017Summer】を開催しました #地域ブログ

本記事に含まれる広告から収益を得ることがあります

埼玉県三芳町秘書広報室・佐久間智之

去る9月3日(日)、渋谷のファンコミュニケーションズ株式会社様の会議室をお借りし5回目となる「地域ブロガーの会【2017Summer】」を開催しました。
初の日曜日開催となった今回は過去最多35名の地域ブロガー、自治体、企業の方々にご来場いただきました。

埼玉県三芳町 秘書広報室・佐久間智之さん

埼玉県三芳町秘書広報室・佐久間智之さん

埼玉県三芳町秘書広報室・佐久間智之さん

はじめに登壇した埼玉県三芳町の広報・佐久間智之さんは「広報はラブレター まちのFAN=FUNを増やす戦略とは」と題してセッションしていただきました。

佐久間さんのターニングポイントはマンションのゴミ捨て場に捨てられていた三芳町の広報紙をみつけたこと。

「読まれない広報紙は税金の無駄」と感じた佐久間さんは町長に広報紙作成を自ら志願し、改革に乗り出したそうです。

三芳町の広報紙

市の広報紙といえば二色刷りに文字が満載というところがほとんどだと思いますが、佐久間さんが印刷以外の企画、撮影、編集、デザイン、レイアウトなどを自らが行なっています。

三芳町の広報紙「広報みよし」はフルカラー印刷で書店で販売されていてもおかしくないほど目立って読みやすい広報紙として2015年には全国広報コンクールで町村関東初の内閣総理大臣賞を受賞しています。

佐久間さんはフォトショもイラレもIndesignも一眼レフも全て未経験

あまりの出来にいろんな方からもともとデザインの勉強してたんでしょ?と聞かれるそうですが、佐久間さんはフォトショもイラレもIndesignも一眼レフも全て未経験。広報になってから全て独学で身につけたというのだからすごい。

ハロプロアイドル「Juice=Juice」のサブリーダーで埼玉県出身の金澤朋子さんが広報大使アシスタント

当初は周囲からは「どうせ無理」と言われたそうですが、ダメ元で事務所に企画書をもって直談判したところ、三芳町の広報大使には元・モーニング娘。の吉澤ひとみさんに決定。

吉澤さんが産休中の際はハロプロアイドル「Juice=Juice」のサブリーダーで埼玉県出身の金澤朋子さんが広報大使アシスタントを勤めるなど、全面的に協力していただけることになったそうです。

街のPR効果は数千万以上

これまでは文字が多すぎて逆に分かりづらかった情報も、写真を多く用いて文字数を少なくしたことにより、見やすく、分かりやすい広報紙に生まれ変わりました。

しかも初年度1130万円だった広報紙の予算は7年目となる今年は530万円と実に600万円も圧縮。その上、ハロプロメンバーによるPR活動を皮切りに街の人を次々巻き込んで、街のPR効果は数千万以上になるのだそうです。

街を愛する人や街のために自ら行動してくれるスキル(好キル)を持っている人を「街のFAN」

佐久間さんは街を愛する人や街のために自ら行動してくれるスキル(好キル)を持っている人を「街のFAN」と位置づけ、そうした人を増やすことがシティプロモーションに繋がるのではないかと話しました。

今では三芳町の人口は少しづつ増えて、転出者が減っているそうです。これは佐久間さんが作った広報紙がしっかりと市民の手に届き、三芳町の魅力や環境の良さを知った住民が多い(街を愛する人が増えている)と言えるのではないでしょうか?

佐久間さんの行動力と実行力は僕ら地域ブロガーにとっても刺激になる、素晴らしいセッションでした。

広報みよしはカタポケというWEBサービスからも見ることができます。

地域ブロガークロストーク

江東区3地域ブロガーによる、クロストーク

後半は「とよすと」のアスカさん、「清澄白河ガイド」の調さん、「I Love 亀戸」の諸橋さんと江東区3地域ブロガーによる、クロストークはこれまでとはまた違った試みで、インタビュー形式で進行しました。

地域ブロガーは、その地域外からの移住者が運営している割合が高いのですが、調さんも諸橋さんも生粋の地元民ということで、その運営方法の違いが聞ける興味深いクロストークでした。

特に「I Love亀戸」の諸橋さんが運営するFacebook公開グループは亀戸が好きな人なら、誰でも投稿できる情報掲示板として1300名以上のメンバーが参加しています。投稿を見てみると亀戸に関するあらゆる情報が参加メンバーによって1日に何投稿もされているのは、まさに三芳町の佐久間さんがあげていた「街のために自ら行動してくれる好キル」を持った人々による理想的な形のひとつですよね。

グループ内のルールを逸脱する人が出ないように諸橋さん以外のメンバーがしっかり掲示板を見張っているという話は亀戸を愛する地元民の結束無くしてはできないことだなあと感心しました。

懇親会では地域ライトニングトーク大会も

懇親会ではこちらも初めての試み「地域ライトニングトーク大会」も実施しました。

地域ブロガーの他にも茨城県下妻市役所の方もいらして地域をアピール。ブロガーツアー是非やりたいですね!

地域ブロガーの会

当初はブロガーだけの集まりでしたが、5回目となった「地域ブロガーの会」は地元地域を盛り上げたい発信者が多く集まったイベントとなりました。

参加してくださった皆さんの共通点は「いかに地元を盛り上げられるか」。地域ブロガーの会は、地域を発信する方々の情報交換・共有の場としてこれからも活動していきたいと思います。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

地域ブロガーの会に参加した皆さんのレポート