八芳園が創業以来最大のリニューアル!「継承と創造」で文化と交流の舞台へ

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八芳園が創業以来最大のリニューアル!「継承と創造」で文化と交流の舞台へ

こんにちは、東京散歩ぽです!

港区白金台にある老舗結婚式場「八芳園」が、半年以上の休館と7か月に及ぶ大規模改修を経て、2025年10月1日にグランドオープンします。オープンに先駆けて、内部がメディアに公開されました。結婚式場の枠を超えて「生涯式場」や「MICE(会議・研修・展示会等)」の拠点、さらに地域文化の発信地として進化しています。

テーマは「継承と創造」

八芳園が創業以来最大のリニューアル!「継承と創造」で文化と交流の舞台へ

八芳園は、江戸時代から約400年の歴史を持つ約1万2,000坪の日本庭園とともに、1943年(昭和18年)の創業以来80年以上にわたり、日本文化とおもてなしを体現してきました。婚礼事業を中心に歩んできた八芳園ですが、国際会議やビジネスイベントの開催、2021年からは地域プロデュースなど活動の幅を広げてきました。

創業以来最大規模となった今回のリニューアルではコンセプトに「日本の、美意識の凝縮」、テーマに「継承と創造」を掲げ、庭園と建物を調和させた新しい空間づくりを推進。メインエントランスの外観は福岡県大川市の伝統工芸「大川組子」を取り入れ、八芳園の歴史ある庭園と融合する空間に一新しました。

ロビーに広がる伝統美 ― 組子アート「光風庭伝」

ロビーに広がる伝統美 ― 組子アート「光風庭伝」

新たなメインロビーは、高さ約4メートルの組子アート「光風庭伝」は、水墨画家・小林東雲さんと福岡県大川市の組子職人・木下正人さんのコラボ作品があり、日本文化を象徴する空間です。松や竹林、月や太陽といった庭園の風景を緻密な組子細工で表現し、訪れる人を圧倒します。

ロビーに広がる伝統美 ― 組子アート「光風庭伝」

その中心にあるシンボルツリーは、福岡県大川市の家具職人・西田政義さんによる作品。八芳園の庭園の象徴でもある“松”をモチーフにした造形美がゲストを楽しませてくれます。

新レストラン「ALL DAY DINING FUDO」

新レストラン「ALL DAY DINING FUDO」

館内3階には新しいオールデイダイニング「ALL DAY DINING FUDO」が誕生。“旬の食材で今を感じるひとさら”をテーマに八芳園と連携協定を結ぶ自治体の生産者から直送される厳選された食材の魅力を最大限に引き出し、日本各地の風土や季節感を表現した特別な一皿が楽しめます。

新レストラン「ALL DAY DINING FUDO」

座席の一部からは組子越しにメインロビーが眺められます。

新レストラン「ALL DAY DINING FUDO」ランチメニュー

ランチセット(税込3,200円)は店内の高温石窯で焼き上げた「信州ゆめクジラ農園野菜のマルゲリータ」など、5品の中から選べるメインと「八ヶ岳名水赤鶏のチャイニーズチキンサラダ」などが楽しめます。

新レストラン「ALL DAY DINING FUDO」ディナーメニュー

ディナーコース(税込8,800円)は、「熊本あか牛のロースト 赤ワインソース」や魚料理、デザートなどが楽しめます。

独立型挙式会場「Celebration Hall -The Garden- 」

独立型挙式会場「Celebration Hall -The Garden- 」

ブライダル事業は「ライフイベントプロデュース事業」へとシフトし、結婚式の価値を深化させつつ、人生のあらゆる節目を祝福する「生涯式場」へとアップデートしました。

リニューアルに先駆けて、2025年5月には独立型挙式会場の「Celebration Hall -The Garden- 」が誕生しています。

独立型挙式会場「Celebration Hall -The Garden- 」

庭園の奥に位置する新たなチャペル。荘厳な入口から入ると、日本庭園を巡る水の源とその畔に佇む誓いの空間をイメージした水盤がお目見え。開口部から水盤に太陽の光があたり、チャペル内は温かな光に包まれます。

独立型挙式会場「Celebration Hall -The Garden- 」

式後は水盤の周りをぐるりと周回できる造りも魅力です。

ROOFTOP TERRACE

ROOFTOP TERRACE

続いては、リニューアルの目玉のひとつとなる「CLUB FLOOR」へ。企業向け会員サービス「CLUB HAPPO-EN for Buisiness」の会員のみが利用できるエスカレーターをあがった先には「ROOFTOP TERRACE」が広がり、

八芳園の日本庭園

そのデッキスペースからは、八芳園の日本庭園が望めます!

CLUB FLOOR5階 STUDIO KOKU

STUDIO KOKU

その先の「STUDIO KOKU」は、広さ562平方メートルの会場に140名が着座できる会場です。こちらには全長20メートルのLEDウォールであり、印象的なプレゼンテーションやイベントが開催できます。

STUDIO HAKU(6階)

日本庭園が望める「BAR HAKU」

ひとつ上の「HALL HAKU」では、日本庭園が望める「BAR HAKU」が併設。

檸檬ソーダ
こちらでは、オリジナルモクテルの「檸檬ソーダ」や「青柚トニック」、八芳園オリジナルクラフトビール「EIGHT CRAFT」などのウェルカムカクテルが楽しめます。

HALL HAKU

立食300名(着席256名)が利用できる「HALL HAKU」は、多彩なビジネスイベントに対応可能なホール。

TOKYO ✕ SUSTAINABLE

CLUB FLOOR限定メニューとして、環境に配慮した食材と調理法で仕上げた「TOKYO ✕ SUSTAINABLE」などの料理が楽しめます。

CLUB FLOOR限定ビュッフェメニュー

この日は冷製料理(7品)、温製料理(8品)、コーナー料理(4品)、デザート(4品)などが楽しめる「CLUB FLOOR限定ビュッフェメニュー(税込16,500円)」の一部を試食させていただきました。料理のクオリティもスタッフさんのサービスも高い水準であることは言うまでもありません。

自然美を取り込んだバンケット「HAKOU」「KIOTO」

1階「HAKOU」

1階「HAKOU」

バンケットの1階「HAKOU(波光)」と2階「KIOTO」は内装をリニューアル。月夜をテーマに、庭園の池に映り込む淡くゆらぐ月の光を表現した「HAKOU(波光)」は、金と黒を基調とした大胆かつシックな空間です。

2階「KIOTO」

2階「KIOTO」

2階の「KIOTO(木音)」は、寄木の宝箱をモチーフに自然美と伝統美の共存を表しています。

八芳園 取締役総支配人の関本敬祐さん

八芳園 取締役総支配人の関本敬祐さんは「文化資産を活用したエリアプロデュース企業へ」をビジョンに掲げ、2030年までに年間総売上130億円の達成を目指すことを表明。

9月12日に開業した「ニュウマン高輪」には「割烹BUTAI」と「八芳園洋菓子店」の2店舗をオープン。9月8日には東日本旅客鉄道株式会社と高輪ゲートウェイCityを起点に日本文化と地域の魅力を世界へ発信する「共創パートナーシップ協定」を締結しました。

関本総支配人は「白金台・高輪エリアをエリアプロデュースの中核拠点へと育ててまいります。今後も全国各地の文化資産と、この新しい街の魅力を掛け合わせ、新たな価値を創出してまいります」と挨拶しました。

八芳園の日本庭園

リニューアルを機に、八芳園は白金台だけでなく白金・高輪エリアへと活動を広げ、地域の文化資産を活かした体験を展開。地域と時代に根ざした文化の継承と創造を掲げ、新しい100年に向けた歩みを進めます。

今回のリニューアルは、単なる建物改修ではなく、八芳園という場そのものの進化でした。伝統を守りながら新しい文化を創造し、人生の節目を祝う場から国際的な交流拠点へ。白金台から世界へと文化を発信する八芳園の挑戦に、今後も注目が集まりそうです。

八芳園

所在地:東京都港区白金台1丁目1−1
八芳園(公式サイト)

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