こんにちは、東京散歩ぽです。
Yahoo!プレミアムで特別試写会が当たりまして2016年2月5日(金)公開のマット・デイモン主演「オデッセイ」をお先に鑑賞してきました。
火星に取り残された主人公のサバイバル譚。マット・デイモンがとにかく諦めません!
あらすじ
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。(シネマトゥディより)
「マット・デイモン x 宇宙に取り残された」と聞くと2014年公開の「インターステラー」が連想されますよね。あまりにシチュエーションが被ってるので大丈夫なんかな?と思いきや、全くの毛並みの違った作品に仕上がってました。
宇宙版ロビンソンクルーソー漂流記
仲間と火星探索中に砂嵐に襲われて、マット・デイモン演じる宇宙飛行士のマーク・ワトニーだけ吹っ飛ばされて、死んじゃったことにされて仲間は火星を離れ、地球へ帰還しちゃいます。
奇跡的に生きていたワトニーが、残された物資だけでどうやって生き残れるのか、果たして救出されるかというところがこの映画の最大の見どころ。
前回お伝えした「白鯨との戦い」は、太平洋の大海原で漂流してしまうお話でしたが、こちらは火星ですからね。「火星で漂流=死」の図式がすぐ成り立っちゃうんですけど、そこは植物学者のワトニー、絶対に諦めない。
むしろ、今持ってる知識とモノをフル活用して、何とか4年後に到着する次の火星探索機到着まで生き延びようと準備をはじめます。さながら”宇宙版ロビンソンクルーソー漂流記”若しくは”火星0円生活”のはじまりです。
とは言っても外気温はマイナス55℃。水も酸素も通信手段もない火星にひとりぼっちですよ。
漂流モノって5分に1回は絶望感が漂うんですが、不思議なことにとにかく前向きなマット・デイモンが主人公なので絶望感は20分に1回くらいのペースまで抑えられ「むしろこの生活、楽しんでんじゃね?」と思えるところもあったり。
船長の残した「ひどいディスコナンバー」
宇宙や火星なんてすごく無機質な空間なのにこの映画は、なんかポップでカジュアルな感じがするのはジェシカ・チャステイン演じる宇宙船ヘルメス号の船長メリッサが残していった1970年代のディスコナンバーが所々でかかるからでしょう。
宇宙というと壮大なオーケストラの楽曲だったり「2001年宇宙の旅」のようなクラシックの名曲が何かと当てられることが多いですが、この船長の残したワトニー曰く「ひどいディスコナンバー」が作品の色を明るくして、漂流モノなのになんか前向きな主人公を現しています。音楽って大事。
先日亡くなったデヴィッド・ボウイの「Starman 」や僕は普段、洋楽はあまり聴かないんですがAbbaはたまに聴いてたので「恋するウォータールー」が流れた時には嬉しかった^_^他にも曲名は知らないけど一度は聴いたことあるナンバーが目白押しで、ちょっとサントラ欲しくなってきました。
NASA全面協力の宇宙船や宇宙服は必見
劇中に出てくる宇宙船などNASAが全面協力してるのであらゆるモノがすごくリアリティがあるんですよね。火星で着る宇宙服なんかすごくスタイリッシュでカッコよくて、宇宙開発の紛れもない進化をこの作品を通して知ることができます。また、迫力ある宇宙船の打ち上げのシーンは3Dで見るとさらに臨場感MAXでしょう。
絶対に地球へ帰還する諦めない心
NASAがワトニーの生存を確認して、救出計画を試みる中盤以降の展開は是非劇場で確認していただくとして、とにかく全編通して主人公演じるマット・デイモンの決して諦めない心に、「僕ならどうしてるかな?」とふと考えながら見てしまいました。
「インターステラー」のマット・デイモンは味方を裏切ってまで生き延びて地球に帰還
を試みる嫌な役でしたが「オデッセイ」のマット・デイモンは極限の中でもユーモアと希望を決して忘れない、前向きな姿に心を動かされました。2作連続でここまで演じ分け出来るのは本当に偉大な役者である証でしょう。
監督は「エイリアン」「ブレード・ランナー」「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督。
今月末に発表される第88回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(マット・デイモン)、視覚効果賞など7部門でノミネートされていますよ!