大阪、奈良、京都など2府7県の日本最古の巡礼所33寺院を巡るイベント「西国三十三所草創1300年記念事業」の記者発表会に行ってきました。御朱印を集めながら徒歩巡礼や各札所のお寺スイーツをいただけるスイーツ巡礼など5年間に渡る様々なイベントが予定されています。
西国三十三所とは?
西国三十三所(さいこくさんじゅうさんしょ)とは1300年前、観音菩薩が示した観音霊場のルーツで、日本最古の巡礼所33寺院はその後「観音菩薩は33の姿に身を変えて人々を救う」という教えのもと「西国三十三所」と総称され、各寺院は「札所」となって順番に参拝する巡礼文化を生みました。巡礼する札所は和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県、兵庫県、岐阜県の2府7県にわたり、総距離はなんと約1,000kmにも及びます。
2018年に「西国三十三所草創1300年」を迎えることを記念して、2016年から2020年 までの5年間「草創1300年記念事業」を実施すると発表しました。
記者会見場は東国最大の観音霊場の浅草寺の五重塔内での会見となり、西国三十三所札所の代表者33名による厳かな読経から会見がスタート。今回の事業内容として6つの柱が発表されました
1.ロゴマーク
今回の「西国三十三所」はハスの花に立つ観音菩薩がロゴマークになってます
観音菩薩が纏うハゴロモは和歌山県の第一番 那智山 青岸渡寺から岐阜県の第三十三番 谷汲山 華厳寺まで西国三十三所を地図上で辿ったルートの形になっているそうです。
2.特別拝観
各札所では普段は非公開のお堂や諸尊のご開帳、および庭の公開や寺宝の観覧などの特別拝観が予定されています。
第十六番、清水寺では三重の塔開扉(11/1〜11/5)や第十三番、石山寺では33年に一度の「秘仏 御本尊如意輪観世音菩薩御開扉」が行なわれます。
3.月参り巡礼
2016年4月から第1番札所から番号順に毎月一回1札所を巡る「月参り巡礼」が行われます。この日だけの特別な御朱印も押印できるそうですよ!
2月にはインバウンド向けの御朱印帳も発売されます。こちらの外国人観光者向け御朱印帳は参拝方法や寺院でのマナーを写真付きで解説。付属のUVライトを照らすと日本情緒あふれる写真が浮かび上がりますよ!
4.徒歩巡礼
1300年前の徒歩巡礼を再現して、白装束で約1000kmの「徒歩巡礼法灯リレー」が行われます。
会見では5月21日から1,000キロを15回に分けて歩く徒歩巡礼のグループが紹介されました。なお、事前に申し込めば一般の方の参加も可能です。(※詳細は西国三十三所 札所会事務局 077-548-8621まで。)
5.スイーツ巡礼
西国三十三所の各札所周辺には100種類以上の「お寺スイーツ」があり、女性やファミリー、カップルなどで楽しみながら巡礼してもらう「スイーツ巡礼」も同時に開催されます!
↑こちらは圓教寺の「書写千年杉」は杉の年輪を形どったバウムクーヘン。
「スイーツ巡礼」にエントリーされているスイーツには全て「西国三十三所草創1300年記念事業」のロゴマークが付いてお寺や参道の茶店にて販売されるそうです。この日はたくさんのお寺スイーツが同時に発表されました。全てではないですが抜粋してご紹介します!(※画像をクリックすると寺院名とお菓子の名称がご覧いただけます)
お寺スイーツはおよそ100種類以上!今後ますます増える見込みです。
6.アメリカ人僧侶ジェシーロバートラフィバーさんによるSNS発信
ハーバード大学芸術科科学大学院で日本仏教などを専攻し、僧侶の修行をしているジェシー・ロバート・ラフィーバーさんが西国三十三所巡礼を行い、その模様をFacebookとTwitterで国内外に発信します。
「西国三十三所 草創1300年記念行事」開白法要は3月25日
2016年から2020年まで5年間にわたる「西国三十三所 草創1300年記念行事」は2016年3月25日(金)、滋賀県にある第13番札所「石光山 石山寺」にて同事業の幕開けを告げる「開白法要」が行なわれます。
最近では御朱印は集める方もたくさん多く、外国人観光客も多くの方が来られるそうです。お寺スイーツは気軽にお寺に行くキッカケとしてはすごくいい試みですよね(^^ )
総距離約1,000kmに及ぶ「西国三十三所 草創1300年記念行事」。たくさんの人が訪れることでしょう!