こんにちは東京散歩ぽです。
今回は先日行ってきた京都市東山区にある世界最長の傾斜鉄道跡「蹴上インクライン」をご案内します!
世界最長587mの傾斜鉄道跡「蹴上インクライン」
この「インクライン」は滋賀の琵琶湖から京都へ水を運ぶ琵琶湖疏水工事(明治18~23年)の一環として作られた世界最長587mの傾斜鉄道跡で、高低差36mの琵琶湖疏水の急斜面で舟を運行する為に敷設された傾斜鉄道の跡地です。
水力発電を利用したこの舟を運ぶ為の鉄道は、当時人馬に頼っていた京都〜大津間の輸送が舟運が可能になる事で、京都を発展させる手段として期待されていたといいます。
昭和期に入ると、鉄道等の交通機関の発達により舟運の利用も大きく減少し、昭和23年にはインクラインの運転は休止され廃線となりましたが、土木遺産としての価値が認められ、昭和58年には「京都市の文化財」に指定。平成9年には開通した東西線蹴上駅の工事に伴って復元工事が行われました。
市営地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩3分
京都へは何回も行っていますが蹴上は初めて。最寄は市営地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩3分のところにあります。
こちらのレンガのトンネルをくぐると南禅寺の方へ続く道が。このノスタルジックなトンネルの上に運搬船に乗せられた船が行き来するインクラインが通っているので、その重みに耐えられるようこのトンネルはレンガを螺旋状にねじれた様に組んで作られています。
そのため「ねじりまんぽ」と呼ばれているそう。
歴史を感じます。
京都のお伊勢さん「日向大神宮」
さてどこから「インクライン」に上がるのか、きょろきょろしばらく迷いましたがようやく「京都のお伊勢さん」とも呼ばれる「日向大神宮」の鳥居を抜けて、、。
ちょっとした坂をしばらくずーっと歩いて行くと、
「蹴上インクライン」跡地
突如!視界に現れました!!「蹴上インクライン」跡地です。
こちらが蹴上舟溜り。ここをかつて、いくつもの舟が到着したのでしょうか。
京都〜大津の舟の輸送を目的として作られた「インクライン」。
運河の落差の大きい所では舟が運行出来ないため、このような台車に直接舟を載せる「ドライ式」のインクライン方式で運行していました。
壮大な景色が広がります。沢山の人がカメラを構えていました。