イタリアの若きマエストロが振る情熱的なタクトが「第九」を再定義する【AD】

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今年もいよいよ年の瀬!全国あちらこちらのコンサートホールで第九演奏会が開かれてますね!
今回はMasterCardさんにご招待いただき、イタリアの若き天才指揮者、アンドレア・バッティストーニさんと東京フィルハーモニー交響楽団による第九特別演奏会を取材してきました!若きマエストロが振る、ベートーヴェンの第九演奏会ともに行われた公開リハーサルとインタビューの模様をお伝えします!
※この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

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サントリーホールへ

サントリーホール

サントリーホール

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

港区赤坂にあるクラシックの殿堂、サントリーホールへやってきました。

来年で開館30周年を迎えるサントリーホールのホワイエには年末らしくクリスマスツリーの飾り付けが施されてました。はじめて来たんですが、とても重厚感のある立派なホールですね!

 ベートーヴェン「第九」特別演奏会

アンドレア・バッティストーニ

今回はサントリーホール大ホールにて開催された「MasterCard プライスレス・ジャパン presents 東京フィルハーモニー交響楽団 第九特別演奏会」と、MasterCard会員限定の特別イベント「公開リハーサル」の模様を取材してきましたよ!

アンドレア・バッティストーニさんによるプレトーク

サントリーホール

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

公開リハーサルに先駆けて今回の指揮者、アンドレア・バッティストーニさんによるプレトークが行われました。

アンドレア・バッティストーニ

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

アンドレア・バッティストーニさんは1987年イタリア・ヴェローナ生まれの28歳。

2012年に弱冠24歳で鮮烈な日本デビューを果たし、「50年に1人の逸材」との呼び声が高い、注目のマエストロです。今年2015年からはこの日演奏した東京フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に指名されています。

プレトークの中でバッティストーニさんは
「今年はいろんな国で指揮することができました。特に東京フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者になって、この素晴らしいオーケストラを知ることができ、日本に何度も来ることができた一年でした。2016年は東京フィルさんと新しい曲を演奏する自分にとってチャレンジの年でもあります。自分の国、イタリアの音楽やクラシックの王道の音楽を演奏することになっていて、その両方をみなさんにお聞かせできればと思ってます。」と来年の抱負を語りました。

公開リハーサルを見ることができた

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

プレトーク後、バッティストーニさん指揮による東京フィルハーモニー交響楽団とのリハーサルをMasterCard会員限定の新プログラム「プライスレスジャパン」で限定販売された公開リハーサル見学付特別チケットをお持ちの皆さんと僕らブロガー数名だけが特別に見ることができました。

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェンの交響曲第9番は通常70分にも及ぶ長編のため、リハーサルはポイントポイントを区切って確認されていました。ひとつひとつの音を確かめて細やかな微調整の指示をするマエストロからは、とても20代には見えない貫禄とオーラが感じられました。

約30分間の公開リハーサルは終始、和やかな雰囲気で進んでいきました。

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マエストロに直撃インタビュー

アンドレア・バッティストーニ

公開リハーサル後、なんとバッティストーニさんの控え室で本番前の忙しい合間を縫って僕らのインタビューに応じてくれました!僭越ながら僕も一つ質問させてもらいました(^^ )

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「このサントリーホールの目の前はカラヤン広場と呼ばれていますけれども、バッティストーニさんにとって20世紀を代表する指揮者・カラヤンさんはどのようにご自分の中に存在してますか?またカラヤンさんが演奏する第九とこれからバッティストーニさんが演奏する第九はどのような違いや魅力があるか教えてください。」

アンドレア・バッティストーニ

私が初めて聞いた第九がカラヤンのLPだったんです。ですからカラヤンは長年私のモデルでもあったし、彼のように指揮をまねしたりもしました。これは第九だけでなくベートーヴェン全てのシンフォニーでもそうでした。」

「ですから彼の演奏に対する情熱や愛着は残ってますけれども、今回自分はモダンな読み解き方でこの楽譜を読んでいます。なぜなら、カラヤンはやはりロマン派的な解釈なので曲のオリジンを考えるとそれは違うんじゃないか思うことが勉強するうちに増えてきました。ベートーヴェンのオリジナルの手稿を見て勉強して、総譜をちゃんと読んでいくとテンポが違うんです。

アンドレア・バッティストーニ

「なのですごく難しいことだったんですが、今まで聞いたカラヤンや他の指揮者の演奏は忘れました。今日私が指揮する第九の演奏は、私が好きな演奏ではなくて、これが本当のベートーベンが書いたものではないかというふうに私が達した結論なんです。

今回はじめて第九を指揮する意気込みをこのように語ってくれました。短い時間でしたがマエストロは僕らの質問に丁寧にそして真摯に答えていただけたのがとても印象的で感激しました。

満場のサントリーホールで振られる情熱のタクト

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

前売り券は完売。開場と同時に約2,000席のサントリーホールはあっという間に満席になりました。この日のプログラムはベートーヴェンの序曲「レオノーレ」第3番からスタートしました。

アンドレア・バッティストーニ

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

今回はじめてアンドレア・バッティストーニさんの指揮を見たんですが、とても力強い!エネルギッシュに躍動するタクトはとても情熱的で激しく演奏が進んでいきます。

アンドレア・バッティストーニ

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

その後休憩を挟み、メインの交響曲第9番 ニ短調「合唱付」いわゆる「第九」へ。多くの人を魅了する「歓喜の歌」が有名な「第九」は第1楽章から第4楽章までの約70分の交響曲です。CDの収録時間が74分なのはこの第九が全て収録できるように作られたという逸話があることから(※諸説あります)ベートーヴェンの第九が現代の人々にとっていかに重要視しているかが伺い知れる名曲中の名曲ですよね。

インタビューでも語ってましたがバッティストーニさんの指揮する第九はベートーヴェンの原曲に少しでも近づけたいという思いから全体的に速いテンポで展開していきます。

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

しかし、単に速いだけではないんですね。しっかりと強弱をつけながらも時に情熱的に、時にしなやかに緩急を織り交ぜタクトを振るマエストロの姿は圧巻の迫力がありました。

日本のオーケストラの中で最も長い歴史を持つ、東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんも深みのある素晴らしい演奏でした。2階席から見てたんですが、第4楽章の途中、舞台右側のコントラバスから入る第九おなじみのメロディーがチェロ、ヴィオラ、そしてヴァイオリンと移りゆきオーケストラ全体のシンフォニーになるところは鳥肌ものですね。やはりライブはいい!

第九のクライマックスといえばやはり合唱でしょう!合唱は1992年に小沢征爾さんの要望で組織された東京オペラシンガーズの皆さんが「歓喜の歌」を声高らかに歌い上げていました。

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

4名のソリスト、安井陽子さん(ソプラノ)、竹本節子さん(アルト)、アンドレアス・シャーガーさん(テノール)、萩原潤さん(バリトン)によるの歌声も聞き応え抜群でした。

アンドレアス・シャーガー

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

特にパリのオペラ座への出演が予定されているテノールのアンドレアス・シャーガーさんの激しく体を揺さぶりながらの熱唱は情熱的で感動でした!

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

撮影:上野隆文 提供:東京フィルハーモニー交響楽団

怒涛のように押し寄せるフィナーレは圧巻の一言!マエストロの意図に東京フィルハーモニー交響楽団のオーケストラがしっかりと応えています。ずば抜けたカリスマと情熱的なタクトで会場を魅力したアンドレア・バッティストーニさん。終演後、大きな歓声と惜しみない拍手が10分近く会場のサントリーホールを包んでいました。

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↑終演後、カラヤン広場にはクリスマスツリーが!

「この歓喜の歌が出来た時はベートーヴェンがフランス革命にインスピレーションを得て、みんなで一緒に未来を見据えて希望を持とうということのために生まれた曲と歌詞です。」とインタビュー時に語ったバッティストーニさん。

新星の如く現れた新世代のマエストロはウィーンで開かれたという初演に回帰するかのようにベートーヴェンの第九を再定義しました。

東京フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に就任したイタリアの若き天才指揮者・アンドレア・バッティストーニさんの今後の活躍を楽しみにしてます!

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