
こんにちは、東京散歩ぽです!
東京・六本木の国立新美術館で2026年9月9日(水)から12月13日(日)まで、「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が開催されています。
本展では、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス美術を、ルーヴル美術館から選りすぐった50点余りの作品を通して紹介。
注目は日本初公開となるレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》。通称《美しきフェロニエール》として知られる名画です。今回は内覧会を取材してきましたので、本展の見どころを紹介します。
「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が開幕

会場は東京・六本木の国立新美術館 企画展示室1E。
展示作品は絵画だけではありません。彫刻や素描、版画、工芸など、さまざまなジャンルの作品が並びます。
ルネサンスというと、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロなどの巨匠を思い浮かべる人も多いと思いますが、本展では一人の芸術家だけに焦点を当てるのではなく、当時のヨーロッパで起きていた「人間や世界をどう見るか」という大きな変化を作品から読み解いていきます。

入口で音声ガイド(当日貸出価格:750円税込)の貸し出しもしています。
日本語版ナビゲーターは、同展のアンバサダーで俳優の北川景子さんが務めます。北川さんは、今年6月に開催された同展の記者会見で意気込みを話していました。

北川景子さんが「ルーヴル美術館展 ルネサンス」アンバサダー就任でルーヴル愛を語る!音声ガイドやプロデュースグッズも
第1章「旅」――人や技術が行き交ったルネサンス

会場を進むと、まず「旅」というテーマからスタートします。
ルネサンス期のヨーロッパでは、商業や外交、戦争、キリスト教の布教などによって、人々が広い地域を行き来していました。
芸術家たちもまた旅をし、各地の作品や技法を学びました。
特に北方ヨーロッパの芸術家たちがイタリアを訪れ、イタリアの芸術家たちも北方の油彩技法や細密な描写から影響を受けるなど、地域を越えた交流がルネサンス美術の発展につながっていきます。

ここで目を引くのが、南ネーデルラント(?)のタペストリー《田園の合奏》です。
豪華な衣装をまとった男女が楽器を奏で、その足元には従者や侍女が描かれています。ルネサンス期の君主たちは、家族や家臣とともに城から城へと移動することがあり、タペストリーも巻いて持ち運んでいたそうです。
大きさは272×212cmあり、実物を見ると、壁面を覆う大きなタペストリーならではの存在感も楽しめます。
第2章「技法の革新と洗練」――表現を進化させた新しい技術

第2章では、ルネサンス期に発展したさまざまな技法の革新に注目します。
実際の動植物から型を取り、本物そっくりの装飾を施す技法で表現された《「田園風陶法」による楕円水盤》や、マルカントニオ・ライモンディの《パリスの審判》は、ラファエロの原作に基づく銅版画で、現在は失われているラファエロの原画の構図を伝える貴重な作品です。
陶器や版画など、さまざまな技法の進化からも、ルネサンス期の芸術家たちが表現の可能性を広げていったことがわかります。
第3章「古代へのまなざし」――よみがえるギリシア・ローマの美

第3章では、ルネサンスの芸術家たちが、古代ギリシア・ローマの文化や芸術に改めて目を向けたことに注目します。

ニコロ・デッラバーテの《夫マウソロスの遺灰を飲もうとする王妃アルテミシア(?)》は、フランス王アンリ2世の治世にフォンテーヌブローへ招かれたデッラバーテが、プリマティッチョの構想に基づいて描いたと考えられている作品です。杯を手にした女性は、古代史に登場する王妃アルテミシアと結びつけられてきました。夫マウソロスの死後、彼の灰をワインに混ぜて飲み干したという逸話が伝えられています。
ルーカス・クラーナハ(父)の《三美神》も見どころのひとつ。ギリシャ・ローマ神話に登場する「三美神」を題材に、古代彫刻などの伝統的な表現を取り入れながら、クラーナハ独自の表現を加えています。特に印象的なのが、中央の女性が正面を向き、鑑賞者に視線を投げかけているところ。帽子やネックレスなど、16世紀当時のファッションも取り入れられています。
第4章「肖像芸術の隆盛」――「その人らしさ」を描く

そして、展覧会のクライマックスへ向かう第4章が「肖像芸術の隆盛」です。
ルネサンス期には、王侯や聖職者などに多く描かれていた肖像画が、知識人や裕福な市民などにも広がっていきました。
人物を横顔だけでなく、斜めから捉える「4分の3正面」と呼ばれる構図も広まり、顔の表情や視線などを通して、その人物の個性や内面を表現することが重視されるようになります。

ここでは、ティツィアーノの《フランソワ1世の肖像》や、ミケランジェロの肖像など、ルネサンスを代表する人物表現を見ることができます。

4章の途中には座って休憩できる休憩所や、座って映像が見られるエリアもありました。
そして、この章を見進めた先に、本展最大の見どころが待っています。
日本初公開!レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》

それがレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》です。
1490~1497年頃に制作されたとされる油彩画で、ルーヴル美術館が所蔵する作品。日本で初めて公開される貴重な機会となります。
一般には《美しきフェロニエール》という名前で知られてきた作品ですが、実はこの呼び名は後世に誤って付けられたものだそうです。現在は《女性の肖像》という作品名で紹介されています。作品をよく見ると、女性は身体を少し斜めに向け、こちらを見つめています。
漆黒の暗闇を背景に浮かび上がる女性。その表情は微笑んでいるのか、はたまた何かを憂いているのか。作品を観る人の状況によっても解釈が変わってきそうな作品。時間を掛けて見入ってしまいました。

ちなみに、《美しきフェロニエール》という名前は、19世紀に別の肖像画との混同から付けられたものとされています。
現在、この女性については、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの愛人だったルクレツィア・クリヴェッリとする説などがありますが、モデルについては諸説あります。
「誰なのか」という謎を残しながら、500年以上の時を経て、今も見る人の視線を引きつける。
それも、この作品の大きな魅力なのかもしれませんね。
展覧会を見たあとは特設ショップへ!

展示室を出たあとは、展覧会限定グッズが並ぶ特設ショップにも注目です。
《女性の肖像》や《サイ》など、本展を代表する作品をモチーフにしたグッズのほか、人気ブランドとのコラボレーションアイテムなど、さまざまな商品が展開されています。

いろいろなコラボ商品があり、こちらの「フールセック・プティフルール缶」は、アトリエうかいとのコラボレーション商品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチが描く絵画の緻密さやモデルとなった女性の彩りの豊かさをイメージして、繊細な食感と華やかな見た目のクッキーが詰め合わされています

もうひとつは、鎌倉紅谷の人気商品「クルミッ子」を本展仕様のミニ缶に詰めた「ルーヴルッ子」。
缶には《美しきフェロニエール》をモチーフにしたデザインがあしらわれています。3個入りのかわいらしいサイズ感。美術館のお土産としてはもちろん、ちょっとしたプレゼントにもぴったりですね。
ルネサンス美術を「旅」するように楽しめる展覧会
「ルーヴル美術館展 ルネサンス」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》だけを見る展覧会ではありません。
さまざまな作品を見ながらルネサンス美術が生まれ、発展していった背景をたどっていくことで、最後に登場する《女性の肖像》の魅力も、より深く感じられる構成になっています。
美術史に詳しくない人でも、「この時代に、こんなことが起きていたんだ」と楽しみながら見られる作品が多いので、ぜひ会場で一つひとつの作品と向き合ってみてください。
ルーヴル美術館展 ルネサンス
会期:2026年9月9日(水)~12月13日(日)
会場:国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
休館日:毎週火曜日 ※ただし9月22日(火・祝)、11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館、11月4日(水)は休館
開館時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
観覧料(税込):
一般2,400円(2,200円)
大学生1,400円(1,300円)
高校生1,000円(900円)
*( )内は前売料金
*中学生以下は入場無料
*障害者手帳をお持ちの方(付添の方1名含む)は入場無料
*10月1日(木)~14日(水)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
*前売券は6月18日(木)~9月8日(火)までの販売(ただし、国立新美術館では9月7日(月)まで)
*前売券・当日券は9月9日(水)~12月6日(日)まで有効です。
*12月7日(月)~13日(日)は日時指定制を導入するため、日時指定券の購入が必要です。
詳細は後日、展覧会公式ウェブサイト・SNSで発表します。
主催:国立新美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
特別協賛:野村證券
協賛:光村印刷、竹中工務店、ヴァシュロン・コンスタンタン、日本郵政
協力:日本航空、エールフランス航空、KLMオランダ航空、日本貨物航空、日本通運、TOKYO FM、日テレイベンツ
企画協力:NTVヨーロッパ
【公式】ルーヴル美術館展 ルネサンス|日本テレビ
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