人形町の老舗うなぎ専門店「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

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人形町の老舗「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

鰻大好き、東京散歩ぽです!

昨年10月末に一度閉店した日本橋人形町にある、うなぎ料理専門店「人形町 梅田」が「不二楼」、居酒屋「ヒノマル食堂」など、和食を主軸とした飲食事業を手掛ける株式会社和僑ホールディングスが事業を継承。新たに三代目料理長が就任して2026年2月3日(火)に再オープンします。オープンに先駆けて開催されたメディア向け試食会を取材してきました。

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老舗うなぎ専門店「人形町 梅田」が事業承継で再オープン

老舗うなぎ専門店「人形町 梅田」が事業承継で再オープン

人形町は、江戸歌舞伎発祥の地として知られる一方、歌舞伎役者や観客が江戸前のうなぎを楽しんできた街。「人形町 梅田」も、そうした土地に根差し、二代にわたって暖簾を守ってきた老舗です。

戦争による焼失などにより創業年は定かではありませんが、戦前から続く歴史を持ち、人形町界隈にはかつて「梅田」という屋号の店が3軒存在していたといいます。現在まで残っているのは、今回紹介する「人形町 梅田」一軒のみです。

老舗うなぎ専門店「人形町 梅田」が事業承継で再オープン 2階店内席

お店は1階席と2階席があり、座席数は20席。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりとうなぎを味わえる空間が広がっています。

株式会社和僑ホールディングス本部長の高橋純一さんによると、今回の事業承継のきっかけは、同社会長の髙取宗茂さんが10年以上にわたり一人の客として「人形町 梅田」に通い続けていたことでした。

先代店主と親交を深める中で、店主が体調を崩し「もう続けられないかもしれない」と漏らしたことが転機となります。「なくすのは寂しい」という先代の言葉に、髙取会長は「人形町 梅田」の暖簾を継がせてほしいと申し出たといいます。

事業承継後、店を任された高橋さんは、3か月以上にわたり毎日店に通い、先代から秘伝の味だけでなく、常連客との接し方や女将さんから店のおもてなしまでを学び続けました。その積み重ねの末、今回の再オープンに至ったと語ります。

三代目料理長・富田正藤さんが挑む「百手返し」

三代目料理長・富田正藤さん
三代目料理長・富田正藤さん

三代目料理長として就任したのは、和食一筋40年以上の料理人・富田正藤さんです。銀座「米村」や日本橋「稲ぎくきくもと」、ホテルの和食店で料理長を歴任し、現在は和僑ホールディングスの店舗で腕を振るってきました。富田さん自身が無類の鰻好きであることも、三代目就任の大きな理由となったそうです。

人形町の老舗「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

お店の1階からも見られる焼き場で実際に鰻を焼いている様子を拝見しました。備長木炭で起こされた火鉢からはものすごい火力が伝わってきます。

人形町の老舗「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

「最大のポイントは“百手返し”と呼ばれる独特の焼き方です。1,300度を超える炭火で、何度も何度も鰻を返しながら焼き切っていきます」(富田さん)

人形町の老舗「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

焼いた鰻を見せていただくと、串からは鰻の脂がしたたり落ちるほど、表面はパリッと香ばしく焼き上げられています。

この焼き方に耐えられるのは、脂ののった大ぶりの国産うなぎに限られるといいます。強烈な火力で焼き切ることで、身から出た脂が小骨にまで火を入れ、香ばしくて、ふっくらとした食感が生まれるそうです。

禁断の組み合わせが生む名物「梅田丼御膳」

人形町の老舗「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

こうして出来上がった鰻を食べやすいサイズにカットしていきます。

人形町の老舗「人形町 梅田」が事業承継で再出発!“百手返し”で焼く名物「梅田丼」を食べてみた

さらに、刻み海苔を敷いた新潟産のコシヒカリの上に、かつては食べ合わせが悪いと言われてきた「梅肉」を塗り、その上に鰻をのせたのが、このお店の看板メニューとなる「梅田丼」!

うなぎと梅干しと言えば、それこそ「食べ合わせが悪い」と言われてきた代表例ですが、実際には相性が悪いのではなく「美味しすぎて食べ過ぎてしまうため注意が必要」とされてきた組み合わせなのだそうです。これは知らなかった!他の店では見られないこの店だけでの特別な一杯ですね。

名物「梅田丼御膳」

名物「梅田丼御膳(6,800円・税込)」は、梅田丼に肝吸い、煮物、漬物が付いたセット。

名物「梅田丼御膳(6,800円・税込)」

この日試食でいただいた梅田丼は、一尾分の鰻の濃厚な脂に、梅のほんのり爽やかな酸味が加わり、鰻の旨みをさらに引き上げて絶妙なバランスでした。

名物「梅田丼御膳(6,800円・税込)」

鰻は外はパリッとしながらも、中はふっくらとしていて美味しい!

名物「梅田丼御膳(6,800円・税込)」

ちなみに梅肉は、梅田丼1杯につき1個弱が使われているそう。先代の代から変わらず群馬県の農家から仕入れている梅を使用しています。

本部長の高橋さんは「味の再現性を最優先し、タレや醤油、米に至るまで、先代のものをそのまま受け継いでいます」と話していました。なお、梅田丼は小ぶりな「小梅」もあるそうですよ!

うな重御膳やうなぎ料理も

うな重御膳やうなぎ料理も

同店では、梅田丼だけでなく、鰻の蒲焼きを乗せた江戸前の「うな重御膳」や鰻料理も楽しめます。鰻の蒲焼きは大きな蒸し器で鰻串を事前に蒸して、

うな重御膳やうなぎ料理も

秘伝のタレに潜らせて、焼き上げていきます。

「うな重御膳(並)(4,400円税込〜)」

「うな重御膳(並)(4,400円税込〜)」もふっくらとした大きな鰻の蒲焼きが乗ったうな重が楽しめます。

他にも「特上鰻巻(2,800円税込)」や数量限定の「特上きも焼き(1,320円税込)」など、先代の味を引き継ぐ鰻料理に加え、今後は鰻づくしの懐石料理コースも検討しているそうです。

様々な地で後継者問題が表面化する中ですが、今回の「人形町 梅田」は先代のご主人と株式会社和僑ホールディングスの髙取会長との長年の関係性が無ければ実現しなかったと本部長の高橋さんは話します。江戸前うなぎ発祥の地・人形町で、長く愛されてきた「人形町 梅田」の味と技は、新たな担い手のもとで、次の100年へと歩み始めそうです。

人形町 梅田

所在地:東京都中央区日本橋人形町3-4-2 第一白石ビル
電話番号:03-3661-0160
営業時間:ランチ11:30〜15:00(ラストオーダー14:00)
ディナー17:30〜21:00(ラストオーダー20:30)
店休日:月曜日
店舗規模 :25坪/20席
公式サイト

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